論理的思考を鍛える国語科授業方略

論理的思考を鍛える国語科授業方略〈小学校編〉論理的思考を鍛える国語科授業方略〈小学校編〉

ISBN978-4-86327-176-0 C3081
A5判・216頁・定価 本体2,200+税 円


論理的思考を鍛える国語科授業方略〈中学校編〉論理的思考を鍛える国語科授業方略〈中学校編〉

ISBN978-4-86327-177-7 C3081
A5判・228頁・定価 本体2,200+税 円


はじめに 抄 (小学校・中学校編共通部分抜粋)

 これまでの日本の国語教育では、与えられた言語作品(文章・談話)を「正確に理解する」という「受信能力」が重視されてきた。PISAの結果が意外に大きな衝撃をあたえたのは、その点を衝かれたからであった。
 これからの日本は、「発信能力」を重視すべきである。つまり、内向きの・受信型の国語教育ではなく、広く目を世界に向けて発信できる国語教育を目指すべきである。そうした観点からすると、本書で取り上げているような「論理的思考力」「批判的思考力」は不可欠のものだと私たちは考えている。そして、それらの能力を鍛えるためには、学習指導要領についても更なる改正が要求される。本書がそのためのパイロット・スタディに相当するものになればよいと私たちは願っている。「思考力育成」については類書も多いのであるが、本書は、それらとはひと味ちがうものを目指している。

小学校編 目次抄  目次詳細→

はじめに 井上尚美





文章パズルに挑戦しよう
――文章の構造や表現の特徴についての理解を深め、自分の文章に用いる(小2)――【新井正樹】
文章の大事なことばを階段の図で表そう
――重要語句を上位語・下位語で整理する(小3)――【高木輝夫】
「先生、わかるって楽しいね。モヤモヤしていたものがスッキリしたよ」
――重ね読みや身近な例を通して、実感を伴いながら思考を深め想像を広げていく(小5)――【加藤勢津子】




二十年後、もしもわたしが○○○になっていたら……
――過去・現在・未来の文の違いを理解し、表現する(小3)――【小野瀬雅美】
わたしたちの生活っておもしろいね!生活調査探偵団からのレポート
――アンケートをもとに調査報告文を書いて知らせよう(小4)――【飯村真由美】
例えてみたら――自分もびっくり!
――家族のことをみつめて、ぴったりのものに例えて俳句を作る(小5)――【関根京子】










言葉を集めて「○○の木」にまとめよう
――「広い言葉」から「せまい言葉」へ分類する(小3)――【高橋美保】
オリエンテーリングの準備は大丈夫?
――情報を解釈しながら論理的に聞き、意見をまとめる(小4)――【熊谷崇久】
新聞広告の写真を読んで、見つけた秘密を話し合う
――新聞広告の教材化の工夫と付箋紙の活用で全員参加の話し合いを(小5)――【品川孝子】












きみの文には『あたま』と『からだ』はある?
――文の主部と述部を意識させる系統的構文指導から作文へ(小1)――【山岡寛樹】
「言葉って、おもしろいな」
――寸劇活動を通して、言葉の使い方を工夫しよう(小5)――【村上智樹】
入門期説明文から始める論理的思考の指導
【岩永正史】
小学生に身につけさせたい「語」の力
――こんなことから始めてみませんか―― 【渡邊洋子】
論理的思考力を育てる文学的文章の学習指導
【大江実代子】
言語論理教育の目指すもの
【井上尚美】
「批評文」の指導で説得力を育む
【大内善一】
「見える化」を主軸とした「話すこと・聞くこと」の授業改善
【中村敦雄】
「言葉のつながり」を意識化する授業づくり
――言葉の様々なつながりに着目した言語活動の積み重ね――【山室和也】
おわりに 井上尚美
「言語論理教育」指導の手引(小学校編) 井上尚美

中学校編 目次抄  目次詳細→

はじめに 井上尚美





キーワードは「なぜ?」
――根拠になる言葉を手がかりに筆者の着想・構想を読む(中1)――【遠藤直美】
比べよう 二つの記事と自分の考え
――記事を分析・比較し、意見をまとめる(中1)――【開田晃央】
ようこそ 北斎ワールドへ!
――絵や写真を説明する表現の方法や工夫をとらえる(中2)――【結解一憲】




新入生の皆さん、安心して我が部へどうぞ
――宣伝文句のあいまいさを見抜き、説得力ある勧誘文を書く(中1)――【木村真理】
僕の思い、君に届け!
――根拠を明らかにした主張文で、後輩にアドバイスする(中3)――【岩上賀子】










話し言葉(音声言語)の特徴を考えよう
――クイズを楽しみながら、分析的に聞く力を育てる(中1)――【神部秀一】
一人の発言のよさを共有する
――見える話合いを通して(中1)――【佐藤康・中村一城】
「見える化」を踏まえた効果的な話合い
――進行の仕方を工夫し、課題の解決に向けて互いの考えを生かし合う話合いを実現するための方策――(中3)【今井 靖】












日本語の文の組み立てを考えよう
――言葉遊びを用いて文法学習を進める試み(中1)――【松崎史周】
逆接の表現のつながりから主人公の心情をとらえる
――文学の読みにおいて、言葉のつながりの意味・役割を考える(中3)――【作田昌史】
論理的思考力・説明力の育成を小学校から見通す
【岩永正史】
先行実践研究から可能性を捉える
【栗原裕一】
読みの方略は転移するのだろうか
――作品を解釈する読みの方略が他の読みの場面で活用される条件――【佐藤佐敏】
言語論理教育の目指すもの
【井上尚美】
「批評文」の指導で説得力を育む
【大内善一】
「見える化」を主軸とした「話すこと・聞くこと」の授業改善
【中村敦雄】
「言葉のつながり」を意識化する授業づくり
――言葉の様々なつながりに着目した言語活動の積み重ね――【山室和也】
おわりに 井上尚美
「言語論理教育」指導の手引(中・高等学校編) 井上尚美