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安全と繁栄のディレンマ ―米中関係にみる両用技術の政治経済学―

著者
髙木 綾 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
376 
定価
5,500円 (本体5,000円 )
発行日
2021年11月1日 
ISBN
ISBN978-4-86327-570-6 
Cコード
C3031 
ジャンル
政治・経済・法律 
内容
「安全と繁栄のディレンマ」とは、国家が繁栄(すなわち経済的利益)を追求しようとして採る政策によって、国家の安全が阻害される帰結がもたらされるような、両者がトレード・オフの状態におかれている状況を指す概念である。本書では、国家がそのディレンマを解決するパターンはどのようなものであるかを、米中関係を事例として観察・分析する。書評
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はじめに
 1.問題の所在
 2.セレクティヴ・グローバリゼーション
 3.分析方法
 4.本書の構成

第1部 問題領域間の優先順位

第1章 安全保障、経済、人権
 1.問題領域と2国間関係
 2.国際政治学研究における本書の位置
 3.安全保障と経済
 4.仮説

第2章 3つの問題領域間の優先順位
     ―対中最恵国待遇(MFN)を事例として―
 1.安全保障優先の冷戦期
 2.問題領域のディリンク化をもたらした冷戦終結
 3.問題領域のディリンク化によって政治問題化した最恵国(MFN)待遇延長問題
 4.MFN延長問題をめぐる政策形成過程
 5.小結

第2部 貿易における安全保障と経済

第3章 貿易と安全保障
 1.問題の所在
 2.安全保障要因が貿易に及ぼす影響―先行研究と仮説
 3.選好形成のプロセス
 
第4章 高性能コンピューターの貿易政策(冷戦期)
 1.問題の所在
 2.歴史
 3.事例分析
 4.小結

第5章 商用人工衛星の貿易政策(冷戦後)
 1.問題の所在
 2.歴史
 3.事例分析
 4.小結

第3部 投資における安全保障と経済

第6章 金融のグローバル化と国家安全保障
 1.問題の所在
 2.歴史
 3.海外直接投資へのグローバルな対応の限界
 
第7章 FDIの受け入れ政策の国家間比較分析(冷戦期)
     ―同盟国同士のIFDI―
 1.問題の所在
 2.グローバル・レベルの変化と国家の対応―先行研究と仮説
 3.事例分析― 1970-80年代の各国の反応
 4.金融のグローバル化と国家の新たな役割
 5.小結

第8章 FDIの相手国別受け入れ政策の比較分析(冷戦後)
     ―同盟国及び非同盟国からのFDI―
 1.グローバリゼーションの国内的帰結
 2.米国における対内直接投資(IFDI)に対する安全保障上の規制の変遷
 3.米国におけるIFDIの実態
 4.海外直接投資受け入れに関する国家の対応―先行研究と仮説
 5.事例分析
 6.グローバリゼーションによる安全保障化
 7.小結

第9章 米国における中国からの対内直接投資
     ―受け入れの成否に影響を及ぼす安全保障要因に関する考察―
 1.中国資本の動向
 2.事例分析
 3.議論
 4.小結

結論
1.分析結果
2.仮説検証
3.トランプ政権及びバイデン政権における展開
4.安全と繁栄のディレンマ

 おわりに
 参考文献
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