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銀幕の松田聖子 伊豆の踊子・ハワイ・東京ディズニーランド・教会結婚式から見えてくる一九八〇年代

著者
長谷川功一 
シリーズ
 
助成
 
判型
四六 
ページ
152 
定価
2,090円 (本体1,900円 )
発行日
2021年4月20日 
ISBN
ISBN978-4-86327-554-6 
Cコード
C0074 
ジャンル
芸術・文化 
内容
松田聖子がアイドル歌手として活躍した1980年代前半に主演した4本の映画、『野菊の墓』(1981年)、『プルメリアの伝説 天国のキッス』(1983年)、『夏服のイヴ』(1984年)、『カリブ・愛のシンフォニー』(1985年)を、同時代の文脈上で取り上げ、彼女の演じたヒロイン像、物語の内容と構造、批評家や観客の受け取り方などに、当時の時代性がどのように刻印されているのか、あるいは、それらの作品の考察から、彼女の活躍した1980年代がどのような時代として見えてくるのかを考察する映画研究書。

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はじめに

第一章 松田聖子の登竜門―映画『伊豆の踊子』の系譜(一九三三年-一九七四年)と映画『野菊の墓』(一九八一年)―
 一.映画『伊豆の踊子』の系譜(一九三三年-一九七四年)
 二.松田聖子主演の幻の『伊豆の踊子』
 三.『野菊の墓』における松田聖子の演技
 四.松田聖子の登竜門 

第二章 日系ヒロインの見たお見合い―戦後のハワイ映画と『プルメリアの伝説』(一九八三年)における日系女性像の比較―
 一.若い女性を中心にヒットした『プルメリアの伝説』
 二.若い女性に人気のハワイ
 三.『プルメリアの伝説』のお見合いと家制度
 四.ハワイ映画の「アメリカ的な日系脇役」
 五.ハワイ映画の「日本的な日系ヒロイン」
 六.お見合いを批評的に見る日系ヒロイン 

第三章 テーマパーク体験化される恋愛―東京ディズニーランド(一九八三年開園)から考える映画『夏服のイヴ』(一九八四年)―
 一.映画の作品構造
 二.秀和と宗方という対照的な組み合わせ
 三.仲良し家族のテーマ
 四.子どもたちのテーマパーク体験
 五.テーマパーク体験化される恋愛
 六.テーマパーク体験としての恋愛と一九八〇年代の家制度

第四章 教会結婚式と一九八〇年代日本映画―映画『カリブ・愛のシンフォニー』(一九八五年)を代表例にして―
 一.教会結婚式と一九八〇年代の日本映画
 二.教会結婚式の増加の時代背景 
 三.父親不在の恋愛映画『カリブ・愛のシンフォニー』
 四.父親の不在と家制度の衰退
 五.ハリウッド映画『卒業』と松田聖子の教会結婚式 

おわりに
あとがき
参考文献一覧
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