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「物語の創作」学習指導の研究 

著者
三藤恭弘 
シリーズ
 
助成
2020年度学術振興会助成 
判型
A5 
ページ
332 
定価
4,950円 (本体4,500円 )
発行日
2021年2月15日 
ISBN
ISBN978-4-86327-541-6 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈実践史・実践研究〉
 
内容
国語科教育における「物語の創作」学習(物語を書く学習・物語づくり)が、どのような教育的有用性を持ち、その有用性を機能させるためにいかなる指導方法やカリキュラムが有効なのか、原理・実践の両面から検討・考察、提案する。

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はじめに

序章 研究の目的と方法
1節 研究の目的
 1項 研究の目的
 2項 研究のテーマ
 3項 研究の範囲
2節 研究の方法
3節 研究で用いる概念の規定
 1項 本研究で用いる「物語」という用語の規定
 2項 本研究における「「物語の創作」学習」の規定


第1章 「物語の創作」学習指導の課題と研究で取り組む問題
1節 「物語の創作」学習指導研究の到達点と残された課題
 1項 戦前期
 2項 戦後期/昭和中期
 3項 昭和後期/平成前期
 4項 平成後期
 5項 到達点と残された課題
2節 指導者の意識から明らかになった課題
-多数の指導者を対象とした意識調査より-
 1項 「物語の創作」学習への興味
 2項 「物語の創作」学習に対する有用性の実感
 3項 「物語の創作」学習に感じる有用性の内訳
 4項 有用性を感じない点
 5項 学習指導上の悩み
3節 児童の意識調査から明らかになった課題
-多数の児童を対象とした意識調査より-
 1項 2005年度生調査の考察
 2項 2010-11年度生調査の考察
 3項 2012年度生調査の考察
4節 「物語の創作」学習指導の課題の整理
 1項 「物語の創作」学習指導の必要性に関する課題
 2項 「物語の創作」学習指導の指導方法に関する課題
5節 本研究で取り組む問題


第2章 「物語の創作」学習指導の構成要素に関する検討
1節 「物語」の学習の必要性
2節 「文学的文章創作」学習の指導原理
-波多野完治の論を手がかりにして-
 1項 はじめに
 2項 人間と「文」の関係
 3項 人間生活における「創作」の意味
 4項 「創作/創造」の本質
 5項 創作過程における4つの要因
 6項 着想とインスピレーション
 7項 文学的文章の創作過程(作家の創作過程より)
 8項 レトリックの現代的意義
 9項 まとめ
3節 「物語の創作」学習の指導原理
-内田伸子の論を手がかりにして-
 1項 はじめに
 2項 「物語の創作」学習が発達を促す子どもの能力
 3項 「物語の創作」学習指導のカリキュラム化へ向けた試論
 4項 まとめ
4節 「物語の創作」学習と「物語の読解」学習の関連性
 1項 はじめに
 2項 先行研究の検討、考察
 3項 論考の方法
 4項 「物語の読解」学習と「物語の創作」学習を螺旋的・連関的に配置した学習指導の構想
 5項 授業の検証と考察
  1.検証の視点
  2. 検証と考察
    2.1. 検証場面について
    2.2. 「物語の読解」学習の検証(1)「注文の多い料理店」
    2.3. 「物語の読解」学習の検証(2)「やまなし」
    2.4. 「物語の創作」学習の検証 Aくんの創作
    2.5. 考察
 6項 まとめ
5節 ストーリー構築の指導方略とその教育的有用性
-推論的思考力を育てる「事件-解決」の枠組み-
 1項 はじめに
 2項 論考の方法
 3項 「物語の創作」学習指導に関する先行研究の検討や指導者の意識調査から浮かび上がる問題点
 4項 推論的思考力に関する先行研究の概観
 5項 授業の検証と考察
  1.1年生の授業
    1.1. 授業の概要
    1.2. 学習指導の詳細
    1.3. 授業の検証、考察
     1.3.1. 全体傾向の量的分析
     1.3.2. 推論の質的分析
  2.4年生の授業
    2.1. 授業の概要
    2.2. 学習指導の詳細
    2.3. 授業の検証と考察
     2.3.1. 全体的傾向の量的分析
     2.3.2. 推論の質的分析
  3.2本の授業の考察
 6項 まとめ


第3章 「物語の創作」学習指導体験モデルの提案と検証
-国語科教員養成・教師教育にも関連させて-

1節 はじめに
2節 「物語の創作」学習指導体験モデルの提案
 1項 「体験モデル」 構想のポイント
 2項  構想
3節 「物語の創作」学習指導体験モデルの検証と考察
 1項 「体験モデル」の検証方法
  1.対象者
  2.検証の実施時期と時間数
  3.検証の実施計画の概要
  4.アンケート用紙
 2項 全体的傾向の量的分析
 3項 個別的意見の質的分析
 4項 <事前創作>と<事後創作>の比較から見た全体的傾向の量的分析
 5項 個別作品における<事前創作>と<事後創作>の比較による質的分析
 6項 <事前創作>と<事後創作>の比較による考察
4節 まとめ
 1項 「体験モデル」についての成果と課題
 2項 国語科教員養成・教師教育への提言


第4章 国語科教育における「物語の創作」学習指導の有用性と方法、カリキュラム
1節 有用性
2節 指導原理
3節 指導方法とモデル
4節 カリキュラム


終章 研究の総括
1節 研究の成果
2節 研究の課題と展望


主要参考文献
あとがき
索引
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