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学習効果をあげる生活環境 ――学校と連携する家庭・地域――

著者
山岸治男・山本義史・藪内聰和 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
182 
定価
2,200円 (本体2,000円 )
発行日
2016年9月1日 
ISBN
ISBN978-4-86327-356-6 
Cコード
C3037 
ジャンル
教育〈学校教育〉
 
内容
学力や経済的格差が拡大する今日、学校はどのように家庭・地域と連携し、学習環境の「改善」を図るべきか。学校内・外での学びを元に子どもたちのよりよい発達環境を構想する。

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はじめに………………………山岸 治男

第一章 子どもの発達と教育………山本 義史

1、人間とは 
2、遺伝と環境
3、学校と教育
   古典的条件づけ 道具的条件づけ 社会的学習(観察学習)
   学習結果の保存―記憶の過程 記憶と理解
4、発達段階と学習・教育
   発達段階 エリクソンの生涯発達 
   ピアジェの思考の発達 言語的コミュニケーションの発達
5、発達・学習と教育環境
引用・参考文献

第二章 発達をささえる新しい教育制度と学習・教職の意義
 ~イリイチ『脱学校化社会』を参照して~………藪内 聰和


1、「脱学校化」と隠れたカリキュラム 
   「学校化」の現状 社会の「学校化」 隠れたカリキュラム
2、イリイチの学校批判
   イリイチの学校批判 義務的就学 社会的役割の配分 
   学習は偶然に起こる 技能の反復練習
3、学校の現象学
   学校の現象学 年齢 教師と生徒 フルタイムの出席
4、新しい教育制度
   新しい教育制度の構想 教育的対象へのレファレンスサービス 技能交換
   仲間遊び 教育者全体へのレファレンスサービス
5、脱学校化社会の「教職の意義」
   技能の伝達と三つのタイプの特別な教育的能力 技能の伝達 ネットワークの運営
   ネットワーク利用に関する助言 師弟関係での指導性
引用文献

第三章 社会と学校制度
 ~デューイの民主主義社会論と学校制度論を参照して~………藪内 聰和


1、政治的民主主義とその起源
   理想的民主主義と政治的民主主義 政治的民主主義実現の原動力
   調整の結果としての政治的民主主義 政治的民主主義を実現した運動
   共同社会の破壊としての「大社会」
2、理想的民主主義社会とその形成
   理想的共同社会としての民主主義社会 理想的民主主義が実現された大共同社会
   公衆の失墜 コミュニケーションによる大共同社会の形成 探究と芸術
3、理想的民主主義を実現する学校制度
    理想的民主主義を目指す教育学
   (1)小型の共同社会としての学校と「仕事」の導入
   (2)教育のコペルニクス的転回と衝動・興味
   (3)学校制度の孤立と統一

引用文献

第四章 家庭・地域の生活体験と学習………山岸 治男

1、生活体験と学習
   生活と学習 学習効果と生活体験 生活体験の展開
2、環境と子どもの生活体験
   興味と活動 活動と生活体験 生活体験と学習 学習と関心の拡大・深化
3、家庭環境と子どもの生活体験
   家庭環境 家庭環境と興味・関心・体験 体験の意味解釈と学習
4、地域の社会環境と子どもの生活体験
   地域の社会環境 自然・人・文化との接触と学習 学習成果の評価
5、学校の改善を目指す生活体験の検討
   生活体験の意義 生活環境の改善と学習 生活環境の改善主体


第五章 主体的な授業参加と学習………山岸 治男
1、授業参加と学習
   授業参加の態様 参加意欲と態度 意欲的授業参加の要件と参加技術
   学習集団の風土
2、授業参加の過程
   小学校から始まる「授業」教師との関係 仲間(ピア)集団 学級集団
   教科への興味・関心 成績
3、授業参加と学習態度の変容
   授業に参加する意欲と規範 学習成果と意欲・規範の向上 学習成果と態度の変容
4、主体的な授業参加を目指す学習体験の検討
   家庭との連携 地域社会との連携 学校段階間の連携
   自覚の促進社会(関係)資本との連携 社会資源との連携 教師間の連携


第六章 学校で体験する諸活動の意義………山岸 治男

1、「学習指導要領」に見る学校で体験する諸活動
   学習指導要領とは 教科と教科以外の学習活動 学校が行う生徒支援諸活動
2、学校で行う道徳の目標と内容
   社会規範としての道徳 学校で行う道徳教育 学校の道徳教育と家庭・地域の連携
3、総合的な学習の時間の意義
   総合的な学習時間を設定した背景 総合的な学習の時間の目標と内容
   総合的な学習の内容と実際 総合的な学習を進めるための連携
4、特別活動の意義
   特別活動とは 特別活動の目標と内容 特別活動の意義と諸連携
5、人間・社会関係の結節機能から見た学校
   学校文化の広がり クラス会 同窓会 学校評議員制度
   PTA ボランタリーな学校支援集団


第七章 教育・学習の課題と展望~子どもの発達から~………山本 義史

1、効果的な学習
   記憶を促進するスキーマ 理解と記憶
2、発達・学習環境を整える 
   発達・学習環境と教師の資質・子供の学力形成
   学び方の学習―LTD話し合い学習法
3、発達・学習環境としての自然
4、教育評価
   教育評価とは 通知票の役割 評価の心理的影響
引用・参考文献

第八章 生活環境の改善と教育・学習効果………山岸 治男

1、生活環境としての自然・社会・ひと
   ひとの発達と環境 自然環境 社会環境 ひと環境
2、発達環境から見た教育課程
   二つの教育課程 地域や家庭の教育課程 学校の教育課程
3、教育・学習効果を上げる生活環境の改善
   教育課程としての環境 地域の環境改善 家庭の環境改善 学校の環境改善
   生活習慣の改善と学習効果



おわりに………山岸 治男



〈著者紹介〉

山岸治男(やまぎし はるお)
1947年新潟県生まれ。
日本文理大学教授、大分大学名誉教授(教育社会学、社会教育学)

山本義史(やまもと よしふみ)
1956年長崎県生まれ。
日本文理大学教授(教育心理学、発達心理学)

藪内聰和(やぶうち としかず)
1970年大阪生まれ。
日本文理大学講師(教育学、教育哲学)
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