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7世紀後半から8世紀の東部ユーラシアの国際情勢とその推移 ――唐・吐蕃・突厥の外交関係を中心に――

著者
菅沼愛語 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
382 
定価
3,300円 (本体3,000円 )
発行日
2013年12月10日 
ISBN
ISBN978-4-86327-235-4 
Cコード
C3022 
ジャンル
政治・経済・法律 歴史・考古・民族/アジア
 
内容
大唐帝国、吐蕃、北方遊牧帝国という三勢力を中心とした、東部ユーラシアの歴史展開の全体像を提示する。書評
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まえがき
序 論 
註(序論)

第1章 7世紀後半の東部ユーラシア諸国の自立への動き
   ―「唐・吐蕃戦争」と新羅の朝鮮半島統一・突厥の復興・契丹の反乱・渤海の建国との関連性―                     
 1.1節 唐・吐蕃戦争以前の唐をとりまく国際情勢
 1.2節 第一次唐・吐蕃戦争(670年)と唐・新羅戦争の関連性
 1.3節 第二次唐・吐蕃戦争と「唐・新羅戦争の終結」及び「突厥の復興」の関連性
 1.4節 第三次唐・吐蕃戦争(687~696年3月)
 1.5節 第三次唐・吐蕃戦争の周辺諸国への余波と唐の外交政策の転換
 まとめ(第1章)
 註(第1章)

第2章 8世紀前半の東部ユーラシアの国際情勢―多様な外交関係の形成とその展開―
 2.1節 8世紀前半の吐蕃と突厥および唐の外交戦略の概観
 2.2節 唐と吐蕃の和睦(神龍会盟・公主降嫁)と唐による突厥包囲作戦:神龍2年(706)~景龍4年(710)
 2.3節 唐・突厥戦の展開と終結、その後の唐による吐蕃への集中攻撃:開元2年(714)~開元18年(730)
 2.4節 唐と北方連合(突厥・契丹・奚・渤海)との戦争および唐の対吐蕃融和策(開元会盟と赤嶺碑文):開元18~21年〔730~733〕
 2.5節 北方情勢の沈静化と西方情勢の悪化:開元22年(734)~開元26年(738)
 まとめ(第2章)
 註(第2章)

第3章 安史の乱以前の2つの唐・吐蕃会盟:神龍会盟・開元会盟
 3.1節 神龍会盟(神龍2年〔706年〕)
 3.2節 開元会盟(開元18年~開元21年〔730~733〕)と赤嶺碑文
 まとめ(第3章)
 註(第3章)

第4章 唐と突厥第二可汗国の和戦
 4.1節 キョル・テギン碑文に見られる唐の外交姿勢―玄宗「御製御書」の闕特勤碑文漢文面を中心に―
 4.2節 契丹の帰属をめぐる唐と突厥の対立
 まとめ(4.2節:突厥第二可汗国の興亡と契丹)
 註(第4章)

第5章 安史の乱直前の唐の外征及び対外政策
   ―751年の3つの大敗に象徴される唐の内政・外政の異常化の様相―
 5.1節 700年代~730年代の唐の外交戦略と周辺国家の動向
 5.2節 開元末(741年)頃~天寶9載(750年)の外征と内政
 5.3節 天寶10載(751)の唐軍の3つの大敗:南詔での大敗、タラス河畔の戦い、契丹での大敗
 5.4節 天寶11載(752)~12載(753)の権力闘争:阿布思の乱、王鉷の反逆事件、李林甫への糾弾
 まとめ(第5章)
 註(第5章)

第6章 東部ユーラシアの大戦としての「安史の乱」における周辺諸国の動向
   ―ウイグル・吐蕃・于テン(もんがまえに眞)・抜汗那・吐火羅・大食・南蛮・契丹・奚・南詔・党項・渤海・新羅・日本―
 6.1節 安史の乱が勃発する直前と乱勃発直後の唐の対外政策
 6.2節 安史の乱の経過と周辺諸国の寄与―ウイグルを中心に―
 6.3節 安史の乱におけるウイグル・吐蕃以外の周辺諸国の動向
 6.4節 安史の乱の時の吐蕃の動向(南詔・党項の動向も含む)
 まとめ(第6章)
 註(第6章)

第7章 安史の乱後の内治のための外交
   ―徳宗時代の三つの唐・吐蕃会盟(建中会盟・奉天盟書・平涼偽盟)―
 7.1節 建中会盟に至るまでの唐を取り巻く国内外の情勢
 7.2節 建中会盟とその歴史背景
 7.3節 奉天盟書
 7.4節 平涼偽盟とその後の国際情勢
 7.5節 徳宗時代の3つの唐・吐蕃会盟のまとめ
 7.6節 周辺諸国による反乱支援―吐蕃・ウイグルの僕固懐恩支援、ウイグルの朱滔支援、吐蕃と朱泚の取引―
 7.7節 安史の乱以前の会盟と以後の会盟の類似点と相違点:開元会盟と建中会盟の比較
 7.8節 8世紀の唐・吐蕃会盟全体の総括
 7.9節 8世紀の唐の外交事例の後世への影響
 まとめ(第7章)
 註(第7章)

結 論
あとがき
参考文献および略号
年代対応表(1 670~700年、2 701~730年、3 731~763年、4 770~800年)
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