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ラピタ人の考古学 

著者
石村 智 
シリーズ
 
助成
2010年度学術振興会助成 
判型
A5 
ページ
272 
定価
4,290円 (本体3,900円 )
発行日
2011年1月31日 
ISBN
ISBN978-4-86327-119-7 
Cコード
C3020 
ジャンル
歴史・考古・民族/アジア
 
内容
オセアニア人の祖先と考えられているラピタ人の起源説、ラピタ土器、言語、食文化、生活史等を現地調査を基に分析、オセアニアの海洋世界に初めて拡散し適応したラピタ人の生態を明らかにする。書評
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 はじめに

第一章 ラピタ人とは何か
 オセアニアの住人の起源をめぐって
 ヘイエルダールとコンティキ号
 ラピタ人の発見
 ラピタ研究の進展と「台湾起源説」
 「メラネシア自生説」とラピタ・ホームランド・プロジェクト
 ラピタ研究の近年の動向

第二章 ラピタ人の起源とオーストロネシアンの拡散
 言語学的見地
  オーストロネシアン台湾起源説
  語彙復元による起源地推定
 考古学的見地
  台湾
  フィリピン
  マリアナ諸島
  マレーシア
  インドネシアおよび東ティモール
  ニューギニア島
  ラピタ土器の起源
 自然人類学的見地
  ラピタ人骨の分析
  原生民族の形質人類学的比較
  遺伝学
 総合的シナリオ

第三章 ラピタ人の文化と社会
 ラピタ人の生きた環境
 ラピタ人の物質文化
  土器
  土製品
  石斧
  剥片石器
  貝斧
  貝製装飾品
  釣針
  その他の貝製品
  骨製品
 ラピタ人のセトルメント
 ラピタ人の墓制
 ラピタ人の生業
 ラピタ人の言語
 ラピタ人の社会組織

第四章 ラピタ文化の編年
 文様の編年的検討:型式学的分析
  これまでの文様研究
  これまでの方法論の問題点
  型式学的方法の有効性
  人面文の分析
  剣菱文の分析
  扇状文の分析
  型式の並行関係と時期区分
 器形の編年的分析
  器台・高坏の編年的検討
 装飾技法の編年的分析
  沈線文土器の編年的検討
  叩目文土器の編年的検討
 土器の変化とラピタ文化の解体


第五章 フィジー・モツリキ島の考古学的研究
 モツリキ島・ナイタンバレ遺跡における調査の背景
 古地形復元とセトルメント・パターン
 ナイタンバレ遺跡出土土器の分析
 ナイタンバレ遺跡の年代
 胎土分析による産地分析
 動物遺存体の分析
  脊椎動物遺存体の分析
  貝類遺存体の分析
 ラピタ人骨「マナ」の分析
  形質人類学的分析
  安定同位体分析による食性分析
 まとめ

第六章 フィジー・ボウレワ遺跡の考古学的研究
 ボウレワ遺跡における調査の背景
 ボウレワ遺跡出土土器の分析
 ボウレワ遺跡の年代
 古地形復元とセトルメント・パターン
 ボウレワ遺跡の意義とラピタ人の拡散スピード

第七章 適応としてのラピタ人の拡散戦略
 ラピタ人の拡散パターン
 r戦略とK戦略
 島嶼環境への適応
  魚類
  貝類
  陸棲動物資源
  植物資源
 ホームランド効果と威信財システム
 まとめ―「海の社会」からの視点

 あとがき

 初出論文一覧
 引用文献

 遺跡名索引
 人名索引
 地名索引
 事項索引
 Summary
 Table of Contents
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