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文学の授業づくりハンドブック 第4巻 授業実践史をふまえて 中・高等学校編

編著
田中宏幸・坂口京子[浜本純逸監著] 
シリーズ
ことばの授業づくりハンドブック 
助成
 
判型
A5 
ページ
286 
定価
2,420円 (本体2,200円 )
発行日
2014年3月31日2刷 
ISBN
ISBN978-4-86327-079-4 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈文学・教材研究〉
 
内容
章ごとに作品を取り上げ、その授業実践史と今後の課題と授業づくりのヒントを提案。森鴎外「舞姫」/井伏鱒二「黒い雨」/ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」/太宰治「走れメロス」/向田邦子「字のないはがき」/芥川龍之介「羅生門」/夏目漱石「こころ」他書評

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監修者緒言  浜本純逸

第4巻の編集にあたって  田中宏幸・坂口京子


序 章 文学の授業デザインのために 中・高等学校――「黒い雨」(井伏鱒二)、「舞姫」(森鴎外)、創作――〔浜本純逸〕
 一 感動から認識へ
 二 物語・小説の特質
 三 文学の授業の内容
   1 文学を読んで感動体験を成立させること
   2 文学の方法を習得させること
   3 文学的認識力を育てること
 四 学習指導計画と学習指導案
   1 『黒い雨』を中核学習材にする単元例
   2 『舞姫』を中核学習材にるす単元例

第一章 「少年の日の思い出」(ヘッセ)の授業実践史〔三浦和尚〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント

第二章 「走れメロス」(太宰治)の授業実践史〔熊谷芳郎〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 単なる道徳教材として読み取らない
   2 小説の読み取りに必要な基礎技能を整理する
   3 作品世界を想像体験として読ませる

第三章 「字のないはがき」(向田邦子)の授業実践史〔甲斐利恵子〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
 三 授業の歴史
   1 授業分析
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント

第四章 「握手」(井上ひさし)授業実践史〔坂口京子〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教科書掲載状況と原文との比較
   2 教材の分析と評価
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント

第五章 「故郷」(魯迅)の授業実践史〔中西一彦〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
<参考>魯迅「故郷」の新訳(坂口京子)

第六章 「羅生門」(芥川龍之介)の授業実践史――『羅生門』の行方は誰も知らない――〔丹藤博文〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
 三 『羅生門』の授業成立のために
   1 〈読み〉をめぐって
   2 〈語り〉を読む授業
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 読みの三角形
   2 教材『羅生門』の行方は誰も知らない
<参考>芥川龍之介の「羅生門への弁明」(田中宏幸)

第七章 「こころ」(夏目漱石)の授業実践史〔高山実佐〕
 一 作者と作品について
   1 夏目漱石
   2 「こゝろ」の成立状況
   3 作品『こゝろ』
 二 教材について
   1 教科書採録状況
   2 教材「こころ」
 三 授業の歴史
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 採録箇所の問題――『こゝろ』のどこを読むのか――
   2 さまざまな〈読み〉――『こゝろ』をどのように読むことができるのか――
   3 さまざまな言語活動――『こゝろ』でどのようなことばの力をつけることができるのか――
   4 生涯を通しての読書

第八章 「山月記」(中島敦)の授業実践史〔渡辺通子〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材化の背景
   2 教材採録状況
 三 授業の歴史
   1 教材としての「山月記」が抱える課題
   2 教科書の「学習の手引き」に示された問い
   3 個別の授業について――この教材でどのような授業を取り上げるか
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 今後の課題と改善への提案
   2 授業づくりのヒント

第九章 「七番目の男」(村上春樹)の授業実践史〔幸田国広〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント

第一〇章 「詩」の授業実践史――「ぼろぼろな駝鳥」及びアンソロジー型の授業――〔田中宏幸〕
 一 詩教材の教科書採録状況
 二 詩の学習指導の意義と学習指導法
   1 詩の特性と学習指導の意義
   2 詩の学習指導法の類型
 三 「単独作品鑑賞型」の授業――「ぼろぼろな駝鳥」を中心教材として
   1 朗読の指導
   2 読解の指導(1)――「読み研」の授業
   3 読解の指導(2)――「語句」に着目した読み方指導
   4 「感じ方」の指導
   5 「見方」の指導
 四 アンソロジー型の指導
   1 詩の収集・編集と中心とした「詩の味わい方」――大村はまの場合(中学)
   2 「手作り詩集」の編集――野地潤家の場合(中学)
   3 「詩の分類」による分析と多読の学習――中谷雅彦の場合(高校)
   4 「主語単元学習」としての詩の指導――小室善弘の場合(高校)
 五 これからの課題と授業づくりのヒント

第一一章 「古典」の授業実践史――戦後の古典教育の展開と授業実践に学ぶ――〔渡辺春美〕
 一 戦後古典教育実践の展開
   1 学習者の定位と古典教育方法の模索
   2 学習者を主体とする古典教育方法の追究
   3 学習者を主体とする古典教育の創成
   4 学習者を主体とする古典教育の展開
   5 古典教育の発展
 二 古典教育実践の実際(1985年以後)
   1 中学校における古典教育実践
   2 高等学校における古典教育実践
 三 これからの古典(古文)指導の課題と授業づくりのヒント
   1 中学校古典(古文)指導の構想
   2 高等学校古典(古文)指導の構想

第一二章 文学を学習材とした「単元学習」〔浜本純逸〕
 一 はじめに――文学教育を実現し、発展させるために――
 二 単元的展開の前提
   1 授業開きの単元
   2 ミニ単元・帯単元による学習
 三 主題探究を軸とした単元
 四 読書生活指導の探究
 五 総合単元学習の実践……生き方を考える実践

索引(事項索引・人名索引・教材名・作者名・書名索引)


【執筆者一覧】(50音順)

甲斐利恵子(かい りえこ)    東京都港区立赤坂中学校
熊谷 芳郎(くまがい よしろう) 聖学院大学人文学部
幸田 国広(こうだ くにひろ)  東洋大学文学部
坂口 京子(さかぐち きょうこ) 常葉学園大学教育学部
高山 実佐(たかやま みさ)   東京都立広尾高等学校
田中 宏幸(たなか ひろゆき)  広島大学大学院教育学研究科
丹藤 博文(たんどう ひろふみ) 愛知教育大学教育学部
中西 一彦(なかにし かずひこ) 関西国際大学教育学部
浜本 純逸(はまもと じゅんいつ)神戸大学名誉教授
三浦 和尚(みうら かずなお)  愛媛大学教育学部
渡辺 春美(わたなべ はるみ)  高知大学教育学部
渡辺 通子(わたなべ みちこ)  東北学院大学教養学部
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