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アメリカ合衆国におけるインクルージョンの支援システムと教育的対応 

著者
吉利宗久 
シリーズ
 
助成
07年度学術振興会助成 
判型
A5 
ページ
350 
定価
6,380円 (本体5,800円 )
発行日
2007年12月15日 
ISBN
ISBN978-4-87440-998-5 
Cコード
C3037 
ジャンル
教育〈特別支援教育〉
 
内容
障害児教育におけるインクルージョンに取組む米国各州の法制と、特に通常学級における支援システムの特徴と実態を究明。障害のある子とない子の共同教育の実情と将来像に迫る。
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序 文 【藤井聰尚】

序 章 研究課題の設定と分析方法

第1節 問題への視座と研究課題
第2節 先行研究と分析方法・視点
第3節 論文の構成

第1章 インクルージョンをめぐる法制の整備と運用状況

第1節 特別教育に関する連邦法の生成と発展過程
  1.障害のある人に対する連邦補助の開始と公民権運動
  2.障害のある人に対する施策の進展と全障害児教育法
  3.障害者教育法(IDEA)とリハビリテ―ション法504条項
  4.障害者教育改善法(IDEIA)の成立と財政
第2節 障害のある子どもの教育措置とインクルージョン
  1.「特別教育および関連サービス」対象児の推移
  2.障害のある子どもの教育措置とその特徴
  3.「関連サービス」と職員雇用
  4.まとめ
第3節 インクルージョンの法的問題と判例動向――医療的ケアを中心に―
  1.「関連サービス」規定の用語と定義
  2.「関連サービス」認定基準の動向
  3.Garret訴訟最高裁判決における法解釈
  4.まとめと今後の課題

第2章 インクルージョンへの転換に関する背景と議論

第1節 リソースルーム方式の展開とインクルージョン
  1.リソースルーム方式の発展
  2.リソースルーム方式の形態と機能
  3.リソースルーム方式とインクルージョンの教育的成果
第2節 特別教育諸団体におけるインクルージョン論争の展開
  1.通常教育団体の主張と立場
  2.特別教育および障害者団体の主張と立場
  3.主張の背景要因
  4.インクルージョン論争の今後
第3節 インクルージョンに対する教育関係者の意識と態度
  1.教員養成系学生の意識と態度
  2.校長及およ行政担当者の意識と態度
  3.教員の意識と態度

第3章 インクルージョン実践における教授ストラテジーの導入

第1節 ピア・チュータリング(peer tutoring)の理論と実践
  1.ピア・チュータリングの開発とその経緯
  2.ピア・チュータリングの教授モデル
  3.ピア・チュータリングの教育的成果
  4.今後の課題
第2節 協同学習(cooperative learning)の理論と実践
  1.協同学習の開発とその経緯
  2.協同学習の教授モデル
  3.協同学習の教育的成果
  4.今後の課題

第4章 インクルージョンに関する教育的支援の実情
    ―ハワイ州公立初等学校の実態を通して―

第1節 障害のある子どもの支援システムとインクルージョン
  1.ハワイ州における特別教育の現況
  2.「包括的生徒サポートシステム」(CSSS)の運用
  3.まとめ
第2節 通常学級における教育的対応の状況
  1.学校職員の意識(調査1)
  2.通常教育教員の教育的支援(調査2)
  3.まとめ

結 語 インクルージョンの条件整備と実践的課題

  1.知見の整理
  2.今後の課題

補 章 インクルージョンの成功要因に関する事例的検討
    ――障害のある子どもの親に対する面接調査からの考察――
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果と考察
  4.まとめ

 資  料
 あとがき
 索  引
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