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北アイルランド小説の可能性 融和と普遍性の模索

著者
八幡雅彦 
シリーズ
 
助成
03年度学術振興会助成 
判型
A5 
ページ
264 
定価
5500 
発行日
2003年10月31日 
ISBN
ISBN978-4-87440-786-8/ISBN4-87440-786-2 
Cコード
C3098 
ジャンル
文学・語学/欧米〈文学〉
 
内容
7人の小説家についての論考を中心に、作品からみた世界中の対立問題に通じる普遍性と多様性、融和の可能性を模索し、北アイルランド小説の意義と価値を明らかにする。
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 序にかえて――北アイルランド問題と小説――

   第一章 ジョージ・A・バーミンガムの政治小説とユーモア小説
          ――プロテスタント・ナショナリズム、そして融和の追求へ――

バーミンガムのナショナリズムへの傾倒
『煮えたぎる鍋』(1905)と『ハイヤシンス』(1906)
  ――アイルランド歴史修正論をめぐる論争への発展――
『北の鉄人たち』(1907)と1798年蜂起
  ――過去が教える現在の北アイルランドの姿――
バーミンガムのユーモア小説の普遍的意義
  ――『ジョン・リーガン将軍』(1913)と『ウィッティー医師の冒険』(同)を中心に――

   第二章 シャン・F・ブロックの「タイタニック伝」と短編小説
          ――北アイルランドが映し出す人間世界の縮図――

タイタニック号とトマス・アンドリュース
  ――北アイルランドの融和のシンボル――
『新兵たち』(1893)と『雑踏の輪』(1896)におけるブロックの人間描写
  ――イギリスの小説家ジョージ・ギッシングとの比較において――

   第三章 リン・C・ドイルからバーナード・マクラヴァティーへ
          ――「成熟した、未知の融和」を希求して――

リン・C・ドイル「バリグリオン物語」の中の人間像
  ――北アイルランド、そして世界のミクロコズム――
バーナード・マクラヴァティー『装飾音』(1997)が奏でる「融和」の調べ
  ――キャサリン・アン・マッキーナの人生が示す可能性――

   第四章 ブライアン・ムーアの描く北アイルランド
          ――カトリシズムとナショナリズムに対する見解を中心に――

『アイスクリーム皇帝』(1965)におけるナショナリズム批判
  ――ムーアの生い立ちとの関連において――
『ジュディス・ハーン』(1955)におけるカトリシズム批判
  ――ジェイムズ・ジョイスとの比較において――
『沈黙の偽り』(1990)に描かれた北アイルランド紛争
  ――ナショナリズムとユニオニズムの正当性を巡って――

   第五章 グレン・パタソンのベルファースト小説
          ――北アイルランドの多様性と可能性――

『我が身を燃やす』(1988)とサバーバニズム
  ――「ボーダー崩壊」に向けての旅立ち――
『Fat Lad』(1992)から『ビッグ・サンダー・マウンテンの闇夜』(1995)へ
  ――国際的視野から描く、北アイルランドのアイデンティティー模索――
『インターナショナル・ホテル』(1999)における人間ドラマ
  ――紛争以前のベルファーストが呈示するものは――

   第六章 ロバート・マックリアム・ウィルソンのレトリック
          ――北アイルランドに対する憎悪から「愛」へ――

『リプリィ・ボウグル』(1989)のアイルランド批判は正当か
  ――環境の犠牲者と愛の冒涜――
『マンフレッドの痛み』(1992)における愛の謎
  ――『ユリーカ・ストリート』を生み出したレトリック――
『ユリーカ・ストリート』(1996)に描かれた愛が意味するもの
  ――紛争を超越した、ベルファーストの多様性と普遍性――

   第七章 北アイルランドの新たなアイデンティティーを模索して
          ――グレン・パタソンとのインタビュー――


 あとがきにかえて――北アイルランド社会と北アイルランド小説の今後を展望する――
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