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生と死のおきて 

著者
難波紘二 
シリーズ
 
助成
 
判型
四六 
ページ
324 
定価
3,080円 (本体2,800円 )
発行日
2001年4月10日 
ISBN
ISBN978-4-87440-646-5/ISBN4-87440-646-7 
Cコード
C0012 
ジャンル
哲学・宗教
 
内容
生命はいつにはじまり、いつ終わるのか? 出生前診断、中絶、慈悲殺、脳死、戦争、死刑ほか、医学・科学の進歩、IT革命と激動する現代の生命倫理の諸問題を考える。
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はじめに
第一章 どうしていま生命倫理がやかましいのか?
崩れ行く日本社会の倫理
なぜ倫理は崩壊したのか
人類史に生じた三大革命
第三の波
日本社会の特殊性と第三の波
知のフォッサマグナ
第三の波と倫理・道徳の変化
過渡期の倫理変動
第二章 日本における生命倫理のあゆみ
生物学と倫理学の結びつきの始まり
バイオエシックスの誕生
日本での生命倫理
第三章 脳死は人の死か
脳死と植物状態はどう違うか
脳死と尊厳死
脳死と移植医療
脳死の社会的受容とはどういうことか
欧米における死の扱い方
第四章 なぜ人を殺してはいけないか
生命は尊いのか
「なんじ殺すなかれ」の範囲はどこまでか
サルも仲間を殺す
意外に多い、思いこみによる間違い
悪と攻撃性の起源
人間への長い道のり
普遍的ヒューマニズムの成立
なぜ人を殺してはいけないのか
少年法の罰則強化で犯罪は防げるか
許される殺人はあるのか
第五章 親の子殺しは認められるか
子殺しのいろいろ
サルの子殺し
子殺しを正当化する西欧文明
現代の子殺し
子殺しを生み出す背景
第六章 自分の生命や身体をどうしようと勝手か
自殺は認められるか
自然淘汰と自然選択
臓器は売買できるか
売春は個人の自由か
去勢と纏足の自由はあるか
ピアスや入れ墨は自由か
第七章 出生前診断により胎児に重篤な障害があった場合、中絶できるか
問題の所在
選択的妊娠中絶は許されるのか
遺伝子の選択は、進化の原則
着床前受精卵診断をどう評価するか
選択は個人の自由か
優生学に対する歴史的誤解
なぜ反対があるのか
差別はなぜ生まれたかダウン症の子をもつ親のホンネ
過剰な身勝手主義を排す
私ならこう考える
出生前診断で障害者に対する差別は強まるか?
この章の終わりに
第八章 患者の生命は誰のものか
医師は本人の意思に反して、患者の生命を救うべきか
安楽死は認められるべきか
高瀬舟の意義
ライシャワーの最後
自立した市民
HeLa細胞の問題
第九章 動物の生命は誰のためにあるか
人間と動物
鯨は食ってはいけないのか
動物に意識はあるのか
動物実験はどこまで許されるのか
慈悲殺という概念
第十章 国家による殺人は正しいか
死刑制度は許されるか
個人的殺人に対する刑罰としての死刑
予防教育としての死刑
死刑は誰がやるのか
死刑の本質
大量殺人と死刑
生命刑に誤審はあってはならない
戦争による殺人はなぜ許されるのか
国民国家と戦争
戦争の廃絶は可能か
第十一章 フェミニズムの悪夢
未来予測
自己と結婚する可能性
クローン人間をどう受けとめるか
倫理学者へのメッセージ
第十二章 情報化社会と研究者の倫理
新しい社会の出現が要請する倫理
産業社会が生み出した科学者倫理
情報化社会が必要とする新しい倫理
頻発する科学者の不正
科学者警察(ORI)の誕生
インターネット空間の倫理
健全な情報化社会を築く資料
参考文献/索引
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