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南島鉄器文化の研究 

著者
朝岡康二 
シリーズ
 
助成
 
判型
B5 
ページ
340 
定価
7,700円 (本体7,000円 )
発行日
1991年2月25日 
ISBN
ISBN978-4-87440-234-4/ISBN4-87440-234-8 
Cコード
C3022 
ジャンル
歴史・考古・民族/アジア
 
内容
村落社会と職人文化の関係を鍛冶技術とその類型を通して見る。沖縄の鍛冶、南島鉄器文化の技術的特色、南島、インドネシア、韓国の鞴、鳴り物製作技術とその装置、ほか。
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はじめに
1 沖縄の鍛治―技術と存在形態
はじめに
1 南島鍛冶の技術系譜
2 技術系譜論の問題点
3 沖縄本島の鍛冶の存在形態
(1)首里,那覇の鍛冶
(2)「ミンダカリカンジャー」の出自
(3)沖縄の鍬型
(4)「ヒツ付き鍬」の系譜
(5)「アカグエー」と「ナーレイラグエー」
4 宮平鍛冶と阿嘉鍛冶
(1)鉄氏宮平亨要
(2)那覇鍛冶と村方鍛冶
(3)先掛けと刃金入れ技術
5 先島の寄留鍛冶と在村鍛冶
(1)「ヤンバルカンジャー」の寄留
(2)在村鍛冶とヒ祭
(3)波照間島の鞴祭
2 竹富島の鞴祭
1 竹富島の鍛冶伝承
2 鍛冶屋,真栄里憲一
3 竹富島の鞴祭
3 南島鉄器文化の技術的特色
1 沖縄の鍛冶技術の装置体系
(1)送風装置
(2)金床と木台
4 南島鍛冶職人の修行過程
1 職と技術伝承
2 南島の鍛冶職人
3 鍛冶材料
4 鍛冶の修行過程
(1)本土の場合
(2)沖縄の場合
5 鍛冶伝承と鍛冶小屋跡
1 沖縄の鍛冶屋の概要
(1)戦後の鍛冶屋の概要
(2)町の鍛冶
(3)回村の鍛冶
(4)寄留鍛冶
(5)在村鍛冶
(6)所遣座の鍛冶
2 鍛冶小屋の種類
(1)町の鍛冶小屋
2 番所などに近い鍛冶小屋
(3)村の鍛冶小屋
4 鍛冶場跡
3 鍛冶屋と鍛冶跡の関わり
(1)最近まで営業しており,実際の鍛冶屋の活動が記憶されているもの
(2)信仰的なものに結びついて記憶されているもの
6 『東北院職人歌合』における鍛冶図
1 『東北院(建保)職人歌合』の挿画の系譜
2 鍛冶の姿勢
3 鍛冶鞴の位置と向き
4「12番本」の異本
付記
7 南島,インドネシア,韓国の鞴
1沖縄の鍛冶技術の南方的特色
2 大和鞴の移入
3 インドネシア諸島の鞴
(1)皮袋の鞴
(2)芯を抜いた丸木二本の筒鞴
(3)車輪を利用した回転式の鞴
(4)長尺型の箱鞴
4 踏み鞴と箱鞴―韓国における変遷―
(1)4弁式の箱鞴
(2)3弁式の鞴
(3)踏み鞴
5 沖縄の鞴差し
8 鳴り物製作技術とその装置
1 過酷の鉦作り
(1)熔解炉
(2)型
(3)加熱炉
2 バリ島,クルンクンのゴング作り
(1)鞴
(2)坩堝
(3)火炉
(4)石型
(5)鍛造用具
3 ジャワ島,ウォノソボの銅器作り
(1)加熱炉
(2)鞴
4 まとめ
9 ジャワ島の鍛冶の村を訪ねて
ジャワ島への憧れ
1 西ジャワ州の高原の町スカブミへ
(1)ジャカルタからバンドンへ
(2)スカミブの点描
(3)早朝のバザール
(4)古鉄と再生のジャワ島の鉄文化
2 スカミブの鍛冶屋の村
(1)鍛冶の先進地チサト村へ
(2)チバトの鍛冶屋の刃金入れ技術
(3)中国式の鞴と動力ファン
3 スカラジャ郡ジャラン・ガナソリ村の鍛冶屋
(1)竹棹の関所や養魚池
(2)ガナソリ村の鍛冶屋の組織
(3)ガナソリ村の古風なププタン(鞴)
(4)金床と火炉をめぐって
4 ボロス郡クボンぺデス村の鍛冶屋
(1)道を間違えてクボンペデス村へ
(2)鉄の台を持つ風呂鍬の鍛造を見る
(3)鍛冶用の炭をめぐって
5 チアンジュール盆地の水田で
(1)西部ジャワの穀倉チアンジュール付近
(2)チヘア村の稲刈り風景
(3)米の品種の変化と稲刈り道具
(4)山羊,牛,水牛の飼育と草刈機
6 中部ジャワ島への旅
(1)中部ジャワ海沿岸の水田と稲
(2)ブレベスの畑用の鍬に見る中国鍛冶技術
(3)中部ジャワ島の棚田と鍬
(4)旅の終わり
10 インドネシア諸島の鍛冶――装置と作業様式の変容をめぐって――
1 マレー系鍛冶在来技術研究の意義
2 タナ・トラジャの鍛冶
3 西スマトラ・ブキティンギの鍛冶
4 東スマトラ・メダン周辺の鍛冶
5 結論
11 山刀考――インドネシア,タナ,トラジャの鍛冶の技術を中心に――
1 鉈と山刀
2 山刀を作る鍛冶
(1)親方と先手の役割
(2)火炉・金床・木台
3 山刀作りの技術
4 まとめ
Ⅹ2 インドネシア西ジャワ州スカブミ鉄製農具発達小史
1 西ジャワ州スカブミ県の概要
2 スカブミ近郊の鍛冶業の諸形態
(1)スカブミ県チサト(Cisaat)郡チバト(Cibat)村の鍛冶
(2)スカブミ県バロス(Baros)郡クボンプデス(Kubon Pedes)村,ジャランガナソリ(JL.Ganasori)村の鍛冶
3 インドネシアにおけるふたつの鍬型の形式分類
4 スカブミ地方の「U字型鍬」と「ヒツ付き鍬」
5 鍬台を持つ「U字型鍬」
6 エステイト農業と鍛冶技術
7 中国系鉄器の伝来
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