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昭和国語教育個体史 

著者
輿水 実 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
630 
定価
14,951円 (本体13,592円 )
発行日
1990年10月1日 
ISBN
ISBN978-4-87440-229-0/ISBN4-87440-229-1 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈国語教育史〉
 
内容
戦前の近代国語教育、戦時中の国民的思考を経て戦後アメリカ言語学・言語教育の受入れ、33年間の指導要領につなげられた歴史を著者の体験に基づいて記録する。
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はじめに (鳴門教育大学副学長 野地潤家)
序章 昭和国語教育個体史
一 現場の昭和国語教育個体史総括
二 昭和国語教育史のまったく新しいとらえ方
三 過去六〇年間の国語科教育の歩み
     第1部 昭和戦前期
第一章 国語科教育研究五〇年
一 機能的国語教育ということ
二 教育理論とシステムとモデル
三 国語教育研究五〇年
第二章 国語科の思潮はなぜ変わるか
一 歴史の本質
二 教育実践と理論史
三 国語教育研究問題の歴史
四 一九三〇年代、四〇年代の国語教育研究問題
五 一九五〇年代から現在までの国語教育研究問題
六 国語教育思潮は何によって変わるか
七 教育の現実問題研究の姿勢
第三章 形象理論の頃
一 それはどういうものであったか、なぜそれが出てきたか
二 わたしはそれにどんな関与をしているか
三 それは現場ではどのように受取られていたか
第四章 解釈学的国語教育の頃
一 それはどういうものであったか、なぜそれが出てきたか
二 わたしはそれにどんな関与をしているか
第五章 言語教育の頃
一 昭和一〇年頃の客観的状勢
二 わたしの『国語教育理論』
三 『言語教育概論』の頃
第六章 戦時中の国語科教育
一 国民科国語のあり方
二 国民科国語の実践
三 「決戦国語教育・戦ふ綴方」
     第2部 昭和銭後期 (一)
第一章 占領下の国語科教育 その一
一 無事を確かめ合う
二 教職適格審査
三 「みんないいこ教科書」の編集
四 昭和二二年度指導要領の編集
第二章 占領下の国語科教育 その二
一 『国語のコース・オブ・スタディ』
二 単位と単元
三 雑誌『コトバ』の再興
第三章 占領下の国語科教育 その三
一 教員再教育講習
二 戦後国語科教育の三段跳び
三 昭和二六年度指導要領の「まえがき」
四 この頃の学習指導案
第四章 講和後の国語科教育
一 二十世紀前半における国語教育法の進歩
二 学力低下と学力調査
三 戦前・戦後を一貫した原理
四 経験主義対能力主義
第五章 国語科学習の系統化 その一
一 国語教育連盟と日本国語教育学会
二 系統学習オリエンテーション座談会
第六章 国語科学習の系統化 その二
一 「国語の系統学習」のまとめ
二 東部地区で話したこと
三 西部地区で話したこと
     第3部 昭和戦後期 (二)
第一章 小学校用国語教科書の編集
一 『週刊朝日』の教科書批判
二 小学校用「国語」編集の趣意
三 全一三巻の各巻についている能力表
四 教材の系列と能力の発達
五 文法学習指導と学習の手引きの系列
六 教師用書(学習指導書)
第二章 文法教育ブーム
一 系統化と文法教育
二 小学校の文法指導
三 文法指導と言語への関心・意識
第三章 昭和三三年度学習指導要領の編集
一 編集委員会の成立
二 国語学習指導のバランス
三 基礎学力・系統化・思考力
四 改訂指導要領の学力観
第四章 戦後の国語教育の講座
一 刀江書院の『国語教育講座』
二 全日本国語教育協議会の明治図書講座『国語教育』
三 『国語指導法体系』の編集
第五章 国語教育の実態調査
一 実態調査の流行
二 国語教育と基本語の問題
三 学習指導の実態についての質問紙調査
四 国語学習能力の発達
第六章 わたしの研究発表
一 国立国語研究所の講演会・研究発表会
二 国語学力の水準
三 作文能力の学年的発達
     第4部 昭和戦後期 (三)
第一章 教材研究の復興
一 教材とは何か
二 国語の教材性、特に、言語と思考との連関
三 国語科における教材と単元の編成
四 国語科教材の範囲と内容
五 国語科における教材研究の方法
六 国語教材の価値的観点十か条について
第二章 スキル学習時代
一 スキル学習ということ
二 基礎学力の養成
三 グレーのスキル学習
四 国語科スキル学習の意義
五 スキルのプログラム学習
第三章 国語科教育の正常化 その一
一 授業中心主義の復活
第四章 国語科教育の正常化 その二
一 「聞く・話す・読む・書く」から「言語・作文・読解」へ
二 言語教育・国語教育・国語科教育
三 国語科学習の本質特性
第五章 国語科教育の正常化 その三
一 国語科学習の構造化とスキル学習
二 新しい国語学力指導法
     第5部 国語科研究個体史――まとめ――
第一章 わたしの国語教育の研究の成果 その一
一 国語教育の統一的研究
二 人間形成
三 漢字の読み書き分離学習
第二章 わたしの国語教育の研究の成果 その二
四 基本的指導家庭
五 国語学力
第三章 わたしの国語教育の研究の成果 その三
六 スキル学習
輿水實年譜
輿水實著作目録
あとがき (青山学院大学講師 風間彰典)
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