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『小学国語読本』教材研究 

著者
安直哉 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
292 
定価
5,170円 (本体4,700円 )
発行日
2025年9月20日 
ISBN
ISBN978-4-86327-674-1 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈文学・教材研究〉
 
内容
国定国語教科書(特に『小学校国語読本尋常科用』)の教材研究を主軸として、第一部では第四期国定国語教科書『小学校国語読本尋常科用』の教材を研究、第二部では発掘資料に基づき国語教育史に関する諸研究を収める。
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【第一部 『小学国語読本』教材研究】
第一章 【資料】「?小学国語読本尋常科用教材担当者一覧表」翻刻・解説
 第一節 はじめに
 第二節 本文翻刻
 第三節 資料の写真
 第四節 解題
 第五節 解説

第二章 巻三第二三課「むしば」の考察
 第一節 はじめに
 第二節 教材「むしば」の成立背景
  二―一 房楊枝から歯刷子へ
   二―一―一 『小学生理篇巻之二』の記載について
   二―一―二 高山紀齋演述『通俗 歯の養生法 全』―歯刷子の推奨―
   二―一―三 歯科衛生普及会編『通俗 歯の養生法』について
  二―二 日本歯科医師会等とライオンとの連携
  二―三 向井喜男の業績
   二―三―一 向井喜男の前半生
   二―三―二 『小学校に於ける歯科衛生教授細目』について
   二―三―三 ライオン歯磨口腔衛生部における宣伝活動の広がり
 第三節 教材「むしば」の解釈
  三―一 国定教科書教材と企業宣伝
  三―二 「生活文学」の黎明
  三―三 教条主義との相剋
  三―四 国民科国語における「むしば」課
 第四節 『『むしば』課教授細案』の考察
  四―一 国定教科書と企業宣伝との結実
  四―二 「生活文学」における〈生活実践〉の不可分性
 第五節 まとめ

第三章 巻七第二六課「乃木大将の幼年時代」の考察
 第一節 はじめに
 第二節 教材「乃木大将の幼年時代」の原拠
 第三節 「乃木十郎希次氏の苦心」と「乃木大将の幼年時代」との比較
 第四節 八波則吉の教材解説
 第五節 教授書に見る「乃木大将の幼年時代」の受容過程
  五―一 ハナハト読本時代の教材研究
  五―二 サクラ読本時代の教材研究
  五―三 『初等科修身』時代の教材研究
 第六節 まとめ

第四章 巻九第七課「小さなねぢ」の考察
 第一節 はじめに
 第二節 教材「小さなねぢ」の原拠
 第三節 時間と時計、そして時計師
 第四節 ハナハト読本時代の教材研究
 第五節 サクラ読本時代の教材研究
 第六節 まとめ

第五章 巻九第一七課「図書館」の考察
 第一節 はじめに
 第二節 昭和八年原案教材文
 第三節 昭和一一年原案教材文
 第四節 『小学国語読本巻九』掲載教材文
 第五節 まとめ―井上赳のロマンチシズム―

第六章 巻九第二八課「国語の力」の考察
 第一節 はじめに
 第二節 教材「国語の力」の成立過程
  二―一 言語思想一体観
  二―二 「国語の力」の原案作者―秋田喜三郎―
  二―三 子守歌の逸話
  二―四 言語思想一体観の限界
   二―四―一 言語相対性仮説(サピア=ウォーフの仮説)
   二―四―二 「国民思想」という限定
  二―五 「国語を愛し尊べ」の意味
 第三節 教材「国語の力」の受容過程―垣内松三の国語観―
 第四節 秋田喜三郎の教材観―まとめにかえて―

第七章 巻一〇第一三課「久田船長」の考察
 第一節 はじめに
 第二節 教材「久田船長」の成立過程
  二―一 投稿原文について
  二―二 投稿原文と教科書本文との比較
 第三節 旧商法との関連
 第四節 プログレス号はいつ救助に来たのか
 第五節 嫌露意識の顕現
 第六節 非常汽笛の意味
 第七節 本教材の教授上の主眼
 第八節 職分教育論の考察
 第九節 まとめ

第八章 巻一一第二六課「鐵眼の一切経」の考察
 第一節 はじめに
 第二節 教材「鐵眼の一切経」の原拠
 第三節 ハナハト読本時代の教材研究
  三―一 本教材の文意(主眼)
  三―二 「堅忍不抜の精神や忍耐力」欠如の一契機  
  三―三 形式主義的教材研究の残照
 第四節 サクラ読本時代の教材研究―指導過程の確立―
 第五節 『初等科修身』時代の教材研究
 第六節 まとめ

第九章 巻一二第六課「西山荘の秋」の考察
 第一節 はじめに
 第二節 教材「西山荘の秋」成立の経緯
 第三節 塚本勝義の業績
  三―一 「西山荘の秋」執筆以前の業績
  三―二 「西山荘の秋」執筆後から終戦までの業績
  三―三 終戦後の業績
  三―四 塚本勝義の限界
 第四節 本教材の解釈
  四―一 「皇国の姿」の表象
  四―二 『新少年』付録版『水戸黄門漫遊記』に見る「光圀」
 第五節 まとめ

【第二部 発掘資料に基づく国語教育史諸研究】
第十章  明治一〇年代後半の小学校入門期読み方教授法
 ―坪井仙次郎『小学読法科入門』の考察を中心に―
 第一節 はじめに
 第二節 二冊の『初学入門』
  二―一 青雲堂版『初学入門』
  二―二 佐藤版『初学入門』
 第三節 安積五郎編『読方教術』
 第四節 坪井仙次郎著述『小学読法科入門』
  四―一 『小学読法科入門』の発掘
  四―二 『小学国語科之説』に見る坪井仙次郎の「読法」観
  四―三 『小学読法科入門』の概略
 第五節 開発教授と『小学読法科入門』との共通点―まとめにかえて―

第十一章  昭和戦前期長崎県対馬における小学校読み方教育小考
 ―厳原尋常高等小学校編『小学校読方教授細目』の考察を中心に―
 第一節 はじめに
 第二節 『小学校読方教授細目』の成立背景  
 第三節 『小学校読方教授細目』における教材解釈の主眼
  三―一 巻一〇第一三課「京城の友から」
  三―二 巻一〇第二二課「捕鯨船」
  三―三 巻八第一〇課「朝鮮人参」
  三―四 巻五第六課「鯉のぼり」
  三―五 巻一二第一五課「まぐろ網」
 第四節 まとめ

第十二章 【資料】垣内松三宛て石森延男書簡―国定国語教科書編纂史資料―
 第一節 はじめに
 第二節 翻刻
 第三節 資料の写真
 第四節 解説

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