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連語を用いたカテゴリー化による語彙学習  POD版

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著者
三好裕子 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
286 
定価
3,850円 (本体3,500円 )
発行日
2021年7月26日 
ISBN
ISBN978-4-86327-564-5 
Cコード
C3081 
ジャンル
言語学
 
内容
“覚えるだけ”の従来の語彙学習に対し、語の使い方を“考える”ことによる、語彙と文法の垣根を越えた学びを提案する。背景となる理論と、効果の検証から教育現場での実践に至るまでの過程を紹介し、教案や教材例とともに示す。
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はじめに

第1章 背景

第1節 現状の語彙の学習・指導の問題点
 1.1 点としての語の意味の理解
 1.2 語彙知識の深さの側面における指導の不十分さ
第2節 自由結合の学習の必要性
 2.1 語と語の結びつきの学習・指導の必要性
 2.2 語と語の結び付きの種類と語彙の学習・指導における扱い
 2.3 自由結合を学習の対象とする必要性
第3節 カテゴリー化の過程を含んだ語彙学習の可能性

第2章 学習における連語の有効性

第1節 実験の概要
 1.1 実験の目的
 1.2 実験仮説
第2節 実験の方法
 2.1 協力者
 2.2 実験計画
 2.3 実験材料
   2.3.1 対象語
   2.3.2 連語
 2.4 実験の手順
 2.5 学習の方法
   2.5.1 〈連語指導〉の手続き
      2.5.1.1 例文による学習 /2.5.1.2 練習問題
   2.5.2 〈意味指導〉による学習の手続き
      2.5.2.1 例文による学習 /2.5.2.2 練習問題
   2.5.3 ポストテスト
第3節 実験結果
 3.1 ポストテストの結果
   3.1.1〈仮説1〉の検証
   3.1.2〈仮説2〉の検証
   3.1.3〈仮説3〉の検証
 3.2 アンケート調査の結果
 3.3 練習問題に対する評価
第4節 考察
 4.1 連語に注目して学ぶことの効果
   4.1.1 動詞の意味の理解における効果
   4.1.2 記憶における効果
   4.1.3 チャンクで覚えることによる自然な言語使用の効果
 4.2 協力者間の効果の比較
第5節 まとめ

第3章 連語指導クラスにおける学び

第1節 連語指導と調査の方法
 1.1 調査の概要
 1.2 連語指導を行った授業
   1.2.1 クラスと連語指導の概要
   1.2.2 指導した連語の選定方法
 1.3 インタビュー調査
   1.3.1 調査協力者
   1.3.2 調査方法
第2節 インタビュー調査の結果
 2.1 連語の覚え方について
 2.2 学習時の母語への意識
   2.2.1 中国語母語話者の場合
   2.2.2 韓国語母語話者の場合
   2.2.3 非漢字圏学習者の場合
 2.3 宿題をする際の意識
 2.4 重要語の説明と提示する例について
   2.4.1 重要語の説明について
   2.4.2 どんな連語の例がいいか
   2.4.3 提示してほしい例の数
第3節 宿題における連語の誤り
 3.1 連語内部の問題
   3.1.1 共起する名詞が不適切な連語
   3.1.2 格助詞が不適切な連語
   3.1.3 連語の用い方の誤り
 3.2 宿題における誤りからの示唆
第4節 まとめ
 4.1 調査結果から示唆されること
   4.1.1 連語による語彙学習の意義を認識させる必要性
   4.1.2 語が使える範囲を求める学習者
   4.1.3 多様なニーズへの対応の必要性
 4.2 まとめ

第4章 CA法による語彙学習の概要

第1節 CA法とは
 1.1 カテゴリーとカテゴリー化
 1.2 CA法の着想
 1.3 動詞が作る自由結合のカテゴリー学習
第2節 CA法の理論的背景
 2.1 認知言語学の理論
 2.2 カテゴリーとその形成に関する理論
   2.2.1 カテゴリーの構造
   2.2.2 カテゴリー形成における〈差異化〉〈一般化〉〈典型化〉
   2.2.3 学習者による選択学習
 2.3 心理学からの知見
   2.3.1 記憶に関する理論
      2.3.1.1 処理水準仮説 /2.3.1.2 符号化方略
   2.3.2 ワーキングメモリにおける処理資源の制約
 2.4 帰納的学習に関する理論
第3節 なぜ連語を用いるのか
第4節 CA法に期待される効果
 4.1 文法習得における効果
 4.2 動詞の意味理解の促進による類義語の使い分けにおける効果
 4.3 自然で流暢な言語使用を可能にする効果
 4.4 記憶における効果

第5章 CA法の効果に関する実験

第1節 実験の概要
 1.1 実験の目的
 1.2 実験の構成
 1.3 実験仮説
第2節 実験
 2.1 協力者
 2.2 実験方法
   2.2.1 実験計画
   2.2.2 実験の流れ
   2.2.3 CA法とME法の手順
      2.2.3.1 CA法の手順 /2.2.3.2 ME法の手順
 2.3 材料
   2.3.1 対象語
   2.3.2 連語
   2.3.3 ポストテスト
   2.3.4 アンケート
 2.4 実施方法
第3節 結果
 3.1 当日テスト〈提示無〉の結果
 3.2 当日テスト〈提示有〉の結果
 3.3 遅延テストの結果
 3.4 アンケートの結果
第4節 結果のまとめ

第6章 現場への適用に向けての検討

第1節 CA法の有効性の実験結果の分析
 1.1 語による効果の差
   1.1.1 効果が顕著だった語
   1.1.2 効果が見られなかった問題
 1.2 学習者による差
 1.3 練習問題とポストテストの結果の関係
 1.4 共起語選択の練習問題の際に考えていたこと
第2節 遅延テストの結果について
第3節 分析結果のまとめ
 3.1 対象語について
 3.2 学習方法の指導の必要性

第7章 CA法の試行調査

第1節 クラスにおける試行
 1.1 クラスでの実施に向けた修正
 1.2 クラスでの試行の目的
   1.2.1 現場への適用可能性の検討
   1.2.2 指導方法の改善に向けての検討材料
 1.3 実施概要
   1.3.1 実施したクラスと参加者
   1.3.2 対象語
   1.3.3 指導の流れ
 1.4 非漢字クラスでの実践
   1.4.1 参加者
   1.4.2 授業の様子
 1.5 漢字圏クラスでの実践
   1.5.1 参加者
   1.5.2 授業の様子
 1.6 指導内容の理解度
   1.6.1 非漢字クラスのポストテスト結果
   1.6.2 漢字圏クラスのポストテスト結果
 1.7 指導法に対する参加者の評価
   1.7.1 アンケートにおける評価
   1.7.2 インタビューでのコメント
 1.8 考察
   1.8.1 対象とする動詞について
   1.8.2 指導方法について
 1.9 クラスにおける試行のまとめ
第2節 独習者用教材の試用調査
 2.1 独習者用教材の試作
 2.2 独習者用教材の試用調査
   2.2.1 協力者WI への調査
   2.2.2 協力者AN への調査
 2.3 独習者用教材の試用調査のまとめ

第8章 CA法のための指導試案

第1節 指導の枠組み
 1.1 CA法による語彙学習の対象語
 1.2 CA法による語彙学習の材料となる連語
 1.3 基本的な流れ
第2節 クラスにおける指導の試案
 2.1 クラスにおける指導の目的
 2.2 クラスにおける指導の方法
   2.2.1 クラスにおける指導の対象語
   2.2.2 クラスにおける指導の流れ
   2.2.3 クラスにおける指導案
      2.2.3.1 「冷める」の指導案 /2.2.3.2 「流れる」の指導案

第9章 CA法を取り入れた授業実践

第1節 総合教科書の新出語の練習問題作成とその指導
 1.1 背景
 1.2 「ことばの使い方の問題」の目的
 1.3 問題の作成
   1.3.1 「ことばの使い方の問題」の概要
   1.3.2 問題の作成過程
 1.4 クラスにおける使用
   1.4.1 クラスでの使用時の様子
   1.4.2 クラスにおけるやりとり
   1.4.3 クラスにおける使用のまとめ
 1.5 学生アンケートにおける評価
   1.5.1 調査方法
   1.5.2 結果
      1.5.2.1 問題による気づきについて /1.5.2.2 各問題に対する評価
 1.6 教師へのインタビューにおける評価
 1.7 まとめと今後の課題
第2節 初級におけるCA法を取り入れた授業実践
 2.1 実践の概要
 2.2 「ことばのネットワークシート」とは
 2.3 連語を用いた助詞のカテゴリー化
 2.4 実施したクラス
 2.5 授業の内容
 2.6 学生の反応
 2.7 まとめと今後の課題

第10章 CA法による語彙学習の提案

第1節 CA法とその効果
 1.1 CA法とは
 1.2 CA法の効果
第2節 CA法による語彙学習の方法
 2.1 CA法による動詞の学習の方法
   2.1.1 基本的な流れ
   2.1.2 具体的な方法についての補足
 2.2 CA法による動詞と格助詞の学習
第3節 CA法による語彙学習のための指導および支援
 3.1 CA法の導入のためのクラスにおける指導
 3.2 新出語の指導でのCA法の導入
 3.3 体系的な格助詞の指導
 3.4 自習用教材の作成
第4節 日本語教育におけるCA法の可能性
 4.1 考える語彙学習の方法としてのCA法
 4.2 表現力の向上に資する可能性
 4.3 文法学習としての可能性
第5節 CA法の短所と今後の課題
 5.1 CA法の短所
 5.2 今後の課題
   5.2.1 方法に関する更なる検討の必要性
   5.2.2 体系的指導の方法と教材の開発

謝辞
参考文献
資料
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