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相剋の日韓関係史 

著者
井上厚史 
シリーズ
 
助成
2020年度学術振興会助成 
判型
A5 
ページ
308 
定価
4,950円 (本体4,500円 )
発行日
2020年12月15日 
ISBN
ISBN978-4-86327-543-0 
Cコード
C3031 
ジャンル
政治・経済・法律 歴史・考古・民族/アジア
 
内容
近年彼我の著作が確実に増大する中で日韓関係がなぜ誹謗中傷の言説で塗りつぶされてしまうのか。出口の見えない相互不信のスパイラルからの脱出を目指して綴る相剋の現代史。
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   はじめに

第一章 日韓関係における蔑視観の変容
 一 「唐人」から「チョーセン」
 二 一六世紀前後の相互認識
 三 一七・一八世紀の相互認識
 四 近代の相互認識
 五 在日韓国・朝鮮人の位置
 六 結語
 
第二章 山崎闇斎と李退渓
 一 『日本朱子学と朝鮮』創り上げたストーリー
 二 山崎闇斎とはいかなる思想家か
 三 朱子学、退渓学の位相
 四 朱子学と垂加神道の関係 
 五 結語
 
第三章 新井白石の朝鮮観と「国体」
 一 新井白石のテキストが持つ特異性
 二 江戸時代初期の朝鮮観
 三 新井白石の朝鮮蔑視観
 四 国王と「国体」
 五 「国体」の実体化
 六 結語

第四章「伝統的朝鮮観」はいつ誕生したか
 一 一八世紀日本の言説編成
 二  他者をめぐる言説
 三 いかにして「日本」は表象されたか
 四 表象された「朝鮮像」
 五 近世から近代へ

第五章 李芸と石見(いわみ)をめぐる日朝関係
 一 漂流民が生み出した言説
 二 李芸とは
 三 「石見州」と李芸のつながり(その1)─大内氏との関係─
 四 「石見州」と李芸のつながり(その2)─世宗の思い─
 五 江戸時代の朝鮮と石見のつながり
 六 結語

第六章 「一視同仁」というはてしなき旅路
 一 月刊誌『朝鮮』
 二 「一視同仁」というスローガンの誕生
 三 画期としての一九三二年
 四 言語と祭礼
 五 「日本精神」と国家
 六 結語

第七章 戦時広告資料に表象された「朝鮮」
 一 朝鮮像の変容
 二 明治初期新聞資料に表象された「朝鮮」
 三 欧米人によって表象された「朝鮮」
 四 雑誌『朝鮮』に表象された「朝鮮」
 五 フランク・ヘッジ「満州における朝鮮人問題」
 六 結語

第八章 近代日本社会における在日韓国・朝鮮人の自己認識
 一 「自己のテクノロジー」
 二 近代日本の差別の論理
 三 協和会事業と翼賛文化運動
 四 文化国家論と自己批判
 五 「第三国人」と「招かざる客」
 六 通名と本名
 七 結語

第九章 韓国人の反日感情と大衆心理
 一 「酷評する楽しみ」
 二 「もはや戦後ではない」
 三 対立と相互作用
 四 「万歳・明治五十二年」
 五 「棘」
 六 結語

終章  国家(ネーション)と言説編制
 一 日韓相互認識における新たな断層
 二 相克する国家意識
 三 「死」とナショナリズム
 四 国家と指令語
 五 結語

あとがき
索引
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