検索結果一覧

明治英語教授理論史研究 中学校英語教授の制度化

著者
西原雅博 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
264 
定価
3500 
発行日
2019年3月31日 
ISBN
ISBN978-4-86327-477-8 
Cコード
C3082 
ジャンル
英語教育
 
内容
中学校英語教授制度化の過程研究から、子どもが学習主体・自立的判断力を持つ市民としての能力を獲得するための英語教育を追求する。
渓水社で購入する

購入冊数

オンライン書店で購入

この本の目次を見る
はしがき

序 章
 第一節 本研究の背景と目的
 第二節 先行研究の検討
 第三節 研究の方法と本書の構成
 参考文献

第一章 一九〇二年「中学校教授要目」(英語科)の制定過程
 第一節 はじめに
 第二節 明治期中学校制度改革の展開
  1 「アカデミズム」対「実業教育」
  2 井上毅による実業化策の推進と挫折
 第三節 「尋常中学校ニ於ケル各学科ノ要領」及び「尋常中学校教科細目調査報告」の制度的性格
  1 アカデミズム・カリキュラムの復活
  2 「山県系官僚体制」による中学校の改造
 第四節 中学校英語教授の近代的整備
  1 統一的教授
  2 音声と文字の統一
  3 帰納的思考の導入
  4 評価法としての「書取」
 第五節 西洋近代語教授理論との関連
 第六節 結論
 参考文献

第二章 一九〇二年「中学校教授要目」(英語科)の性格
 第一節 はじめに
 第二節 「改正中学校令」の性格
 第三節 「中学校令施行規則」の改正
  1 澤柳政太郎普通学務局長のカリキュラム編成案
  2 菊池大麓文相の再修正
 第四節 対立する英語教授観
  1 澤柳の英語教授観
  2 菊池の英語教授観
 第五節 「中学校教授要目」(英語科)の性格
  1 教授内容と学年配当の分析
  「了解」と「運用」への統一と分化
  「音声第一主義」(speech primacy)による方法の構造化
  「文法」教授の後退
  「平易ナル文章」と「普通ノ文章」
  2 「教授上ノ注意」の分析
  「習熟」
  「事物教授」(object teaching)による英文理解
  「正シキ国語」による「風物」(Realien)教授
 第六節 西洋近代語教授理論の摂取
  1 「事物教授」
  2 「風物」
 第七節 結論―「中学校教授要目」(英語科)における英語教授実践―
 参考文献

第三章 帝国教育会英語教授法研究部の成立
 第一節 はじめに
 第二節 帝国教育会と機関誌『教育公報』
 第三節 帝国教育会の性格
  1 明治政府の翼賛的性格
  2 地方教育会に対する主導的性格
  3 教育改革的性格
 第四節 英語教授法研究部の成立
  1 中等教員養成制度の整備と英語教授法改革問題  
  2 英語教授法研究部成立の経緯
  3 英語教授法研究部設立をめぐる反応
 第五節 結論
 参考文献

第四章 「新教授法」の摂取と変容
 第一節 はじめに
 第二節 英語教授法研究部の活動
 第三節 「新教授法」摂取に対する慎重論
 第四節 「ナチュラル・メソッド」の摂取による構造的再編
  1 模倣による習慣形成
  2 直観的、帰納的、開発的教授過程
 第五節 教授技術の合理的適用
  1 所与の手続きとしての「方法」観
  2 伝統的教授法による「新教授法」の拒否
  3 「新教授法」の「付加」的摂取
  発音教授
  英習字教授
 第六節 結論
 参考文献

第五章 「中等学校ニ於ケル英語教授法調査委員報告」の性格
 第一節 はじめに
 第二節 中等教育の実態調査
 第三節 文部省英語教授法調査会の設置
 第四節 「中等学校ニ於ケル英語教授法調査委員報告」の英語教授理論の特質
  1 教授内容における応用主義英語教授
  基礎教授の強調
  分科の機能的再編
  帰納的思考による文法教授
  「必修語彙」による進度指標
  2 教授方法における応用主義英語教授
  「音声第一主義」(speech primacy)の浸透
  「書方」教授の発展
  帰納法による機能的言語知識の獲得
  3 生徒、教員の管理
  「復習」・「予習」の習慣形成
  組織的指導体制の構築
 第五節 結論
 参考文献

第六章 牧野伸顕文相期の外国語教育政策
 第一節 はじめに
 第二節 日露戦役争の高等学校外国語教授問題
  1 高等学校長会議答申
  2 高等学校外国語主任会議
  3 高等学校外国語対策の展開:「問題」としての中学校英語教授法
 第三節 修業年限短縮問題と高等学校外国語教授問題
  1 修業年限短縮問題と高等学校外国語問題のリンク
  2 牧野案と抵抗保守勢力
 第四節 牧野伸顕の教育思想と外国語教授観
  1 牧野の外国語問題観
  「時代の要請」としての英語と学生の無自覚
  「高等遊民」への注視
  国家主義的実業教育の推進
  2 牧野の英語必要論と制度的対策
  「日常の実用」英語論
  「普通の学級」と「特別級」
 第五節 結論
 参考文献

第七章 東京高等師範学校附属中学校における英語教授改革
 第一節 はじめに
 第二節 「四十三年附中細目」の内容
 第三節 教授の目的・価値
  1 「普通の中学生」に対する「読書力」養成
  2 「直読直解」の基礎としての音声英語
  3 教授事項の機能的再編成
  4 「心的陶冶」という教育的価値―帰納による抽象―
 第四節 教授の方法
  1 「ナショナル読本」と副読本の連携
  2 帰納法による英語教授
  発音と綴字の統一的教授
  文法教授
 第五節 教授の内容
  1 「ナショナル読本」の言語教育観
  会話体と記述体―話し言葉の重視―
  帰納的文法教授
  事物教授
  2 「ナショナル読本」の題材内容観
  言語スタイルと題材の内的連関
  アメリカ・ナショナリズムの摂取
 第六節 結論
 参考文献

第八章 明治英語教授国家基準の性格
 第一節 これまでの経緯
 第二節 小松原英太郎文相期における中学校制度改革の構造
  1 小松原英太郎文相の中等教育観
  2 「高等中学校」構想
 第三節 「改正中学校令施行規則」の志向
  1 「中等国民教育」の再構築
  2 「実際的教育」の強化
  3 「体育教育」の刷新
 第四節 「改正中学校令施行規則」の改正点
 第五節 「改正英語科要目」の性格
  1 「改正英語科要目」における変更点
  2 「改正英語科要目」の特質
  第六節  結論―明治英語教授国家基準の性格―
  1 英語教授の目的・価値
  2 英語教授の内容的特質
  3 英語教授の方法的特質
 参考文献

結 章
 第一節 明治期中学校英語教授制度の展開
 第二節 明治期中学校英語教授制度の特質
 第三節 総括
 参考文献

初出一覧

あとがき
戻る