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マルチモダリティ ―今日のコミュニケーションにせまる社会記号論の試み―

訳者
松山雅子[ギュンター・R・クレス著]  
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
400 
定価
3600 
発行日
2018年12月10日 
ISBN
ISBN978-4-86327-461-7 
Cコード
C3037 
ジャンル
教育〈教育学〉 国語・漢文教育〈総論〉
 
内容
21世紀のイギリス国語科教育改革を担う主要理論の一つ、マルチモーダル社会記号論の邦訳。多様化するコミュニケーション状況の「最前線に立つ学校教育」において、モードの概念から、子どもの意味を創り出す過程に新たな着眼を試みた。
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原著序文
資料・図版

第1章 意味はどこから生成されるか
 1 マルチモダリティ(multimodality)という視座、すなわち社会記号論の必要性 ─本書のねらい
 2 システムとしての記号からリソース(resource)としての記号へ
 3 文化の多様性とコミュニケーション ─理論の「適用範囲」とモード(mode)の「適用範囲」
 4 名づけの政治学
 5 言語を俯瞰する

第2章 今日的コミュニケーションの社会状況
 1 コミュニケーションに対する倫理的な捉え方
 2 仮説
 3 コミュニケーションを成り立たせる環境因子 ─社会的枠組みと許容されるコミュニケーション
 4 力関係、権威、オーサーシップ
 5 社会的、理論的成果 ─参加、デザイン、制作物の支配的メタファー
 6 選択主体 ─参加の質とかかわり方による存在不安もしくは意味生成母体のありよう
 7 コミュニケーションと意味 ─流動的で、暫定的で、不確定なもの
 8 コミュニケーション理論のこれから ─レトリック、デザイン、制作
 9 言語と文法から記号論的リソースへ
 10 可動性(mobility)と携帯性(portability)
 11「速さ」という言葉の意味するもの
 12 妥当なメタファーの必要性

第3章 コミュニケーション ─意味の領野を形づくる
 1 記号行為としてのコミュニケーション理論の概要
 2 「テクスト読解」と読者による意味のデザイン
 3 コミュニケーションの暫定性 ─新たに組み立てられたレトリックとデザイン
 4 コミュニケーション環境 ─史的展望
 5 社会的記号的領域の再編成 ─レトリックとデザイン

第4章 マルチモダリティの視座に立つ社会記号論
 1 言語学から、意味とコミュニケーションのマルチモーダル社会記号論へ
 2 表象に対する言語学的、語用論的、社会記号論的アプローチ
 3 適材適所 ─適切な理論、有用な枠組み
 4 有契記号
 5 日々の身近な有契記号
 6 興味関心と表象の断片性
 7 ミメーシス(模倣)、記号、そして身体化(具現化)された経験

第5章 モード
 1 素材性とアフォーダンス ─社会的に形成されるモード
 2 モードの「範囲」
 3 モードとは何か
 4 レイアウトはモードなのか
 5 モード、意味、テクスト ─「定着させること(fixing)」と「枠づけること(framing)」
 6 転写(transcription)の技術としてのモード

第6章 リソースとしての意味 ─マルチモーダル社会記号論における「名づけ」
 1 名づけの適合性
 2 新たな枠組み、新たな名称
 3 記号生成 ─リソース、記号過程、記号生成主体
 4 意味
 5 リソース  ─その「名づけられ方」
 6 ディスコース(discourse)
 7 ジャンル
 8 モード ─意味のリソースを組織、形成するモード
 9 行為と過程
 10 意味生成の主要リソースとしての連携(linking)
 11 過程(processes)と過程力(effects) ─意味の生成と意味の再生成
 12 記号現象(semiosis)の過程
 13 修辞上の過程
 14 枠づけ
 15 過程と変化
 16 組分け(classification)
 17 解釈(translation) ─越境による意味の再生
 18 置換(transduction)
 19 変形(transformation)
 20 状態と過程の特性

第7章 デザインと(利用可能な)組合せ(arrangement)─意味生成と素材のかかわり
 1 テクスト形成にかかわる今日的条件に応じたデザイン
 2 デザイン ─どこを焦点化するか、再照準を当てるか
 3 デザインとは何か ─家庭内に材を拾って
 4 社会記号的環境下におけるデザイン
 5 デザインにおける変化 ─近年の概略史
 6 状況を設定するということ ─意味の形象化
 7 状況設定
 8 テクスト
 9 枠組み
 10 枠組みの発展的可能性
 11 モード
 12 関係性、その関係性構築の過程
 13 メタファー
 14 存在論的・認識論的枠組みとしてのディスコース

第8章 意味を織りなすマルチモーダル・オーケストレーションとアンサンブル
 1 わたしが設え、わたしのために設えられる世界
 2 わたしが設定した世界とわたしのために設定された世界─アンサンブルの編成(orchestration)、動的営み(movement)の土壌、動き、「テンポ」
 3 マルチモーダル・アンサンブルにおける美学、文体、倫理学

第9章 理論の応用 ─学習と評価 ─アイデンティティと学問知
 1 コミュニケーション状況下における学習とアイデンティティ
 2 デザインとしての読むこと
 3 記号論・意味生成と学習
 4 「認識する」ということ
 5 「認知」とその評価基準と原理

第10章  多機能統合型(convergent)モバイル機器の社会記号論
─文法の新形式とハビトゥスの変化(Elizabetta Adami and Gunther Kress)
 1 記号分析の社会性
 2 スマートフォンのアフォーダンス;社会記号的評価(account)
 3 ハードウエアのアフォーダンス
 4 「形状」 ─デザイナーの意図と社会的受容
 5 表象のアフォーダンス
   5の1 ソフトウエアのアフォーダンス 
   5の2 サムネイル「カルーセル」と「双方向の作用美学」の問題 
 6 諸機能
   6の1 画像生成
 7 モバイル機器のウェブアクセスとユーザビリティ ─ハビトゥスの変化
   7の1 電子メール 
   7の2 位置情報 
   7の3 電話とメッセージ
   7の4 ブログ 
   7の5 多機能性の特徴としてのアフォーダンス 316
 8 示唆すること
 9 得るものと失うもの ─今後の課題

原著掲載参考文献

【著者文献の解題 ─国語科教育の視座から】
今、求められる「言語能力」観に立った国語教育を進めるために
─ Kress, G. R. & van Leeuwen, T. (2006) Reading Images: The Grammar of Visual Design. Routledge (G・クレス/T・ヴァン・ルーエン『イメージを読む─視覚デザインの文法』)の基本的視座からの学び (増田 ゆか)

国語科における社会的成果物としての『登場人物』(‘The social production of character as an entity of school English’)という視座
─ Kress, G. R. (ed.) English in Urban Classrooms? A multimodal Perspective on teaching and learning, London,RoutledgeFalmer. (G・クレス編著『現代イギリス都市部の国語教室─指導と学習へのマルチモーダルな視座』)第7章を軸に (松尾 澄英)

小説の学習指導におけるマルチモーダルな再創造活動の可能性
─ Kress, G. R. (2009) ‘What is Mode?’ in Jewitt, C.(ed.) Handbook of Multimodal Analysis, London, RoutledgeFalmer. (G・クレス「モードとは何か?」[C・ジューイット編著『マルチモーダル分析ハンドブック』第4章])を読む (松岡 礼子)


「問題提起」の書としての「挑戦」 ─訳を終えて 松山 雅子

索引

著者・訳者紹介
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