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広島藩の地域形成 

著者
土井作治 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
588 
定価
8,800円 (本体8,000円 )
発行日
2016年10月10日 
ISBN
ISBN978-4-86327-362-7 
Cコード
C3021 
ジャンル
歴史・考古・民族/日本
 
内容
城下町・芸北・備北・瀬戸内沿海部の一部地域を対象に、広島藩の領域支配のもと領民の生産・流通・生活・文化意識など、それぞれの創成から展開まで固有の地域形成が成り立った軌跡についての解明を試みる。
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  はしがき

第一章 広島藩の検地と城下町
 一 検地と貢租
  1 毛利氏の検地と貢租
  2 福島氏の検地と貢租
  3 浅野氏の地詰と地概し
 二 広島城下町の形成と町組
  1 町組の形成過程
  2 町人役の負担
 三 町人町の支配と町構成
  1 町役人制と自治
  2 町人の町構成と機能

第二章 財政改革と国益政策
 一 宝暦改革と大坂市場
  1 一八世紀前半の藩財政
  2 宝暦改革の内容
  3 大坂市場との対抗
 二 藩財政の収支記録
  1 「古今増減秘録」の性格
  2 藩米収支の状況
  3 金銀貨収支の状況
  4 藩借銀の性格
 三 一八世紀後半国益政策の実施
  1 宝暦・天明期の国益政策
  2 化政期の国益政策と開地
  3 国産奨励
  4 国産自給論と「他国金銀出入約メ」
  5 「大坂置為替」の仕法

第三章 近世の鉄山経営と鉄穴流し
 一 藩営鉄山の形成
  1 広島藩の鉄山政策
  2 鉄の藩専売統制
  3 藩営鉄山の成立と構造
 二 江川流域の鉄穴分布と藩営鉄山の鉄穴経営
  1 江川流域の採鉱地分布
  2 鉄穴経営の諸形態
  3 藩営下山県郡口筋の鉄穴経営
 三 東城川流域の近世鉄山と鉄穴流し
  1 近世鉄山の系譜
  2 鉄山経営と流通
  3 鉄穴流しの特徴

第四章 芸備国産と交通の開発
 一 広島牡蠣と大坂市場
  1 広島牡蠣仲間の成立
  2 大坂表の販売形態
  3 国益政策と大坂牡蠣商事
 二 扱苧専売制と太田騒動
  1 麻苧の生産と流通
  2 専売統制と反対闘争
 三 芸北中山駅と石見路
  1 領域市場の形成
  2 中山駅の成立とその機能
  3 流通機構の変化
 四 安芸太田川のひらた船開発
  1 太田川ひらた船の開拓
  2 船改めと通船仕法
  3 幕末期のひらた船輸送
 五 瀬戸内の廻船と地域市場
  1 瀬戸内の人口増加
  2 産業開発と商品生産
  3 廻船業と地域市場

第五章 藩の医療制と地域医療
 一 広島藩の医療制
  1 藩登用の医師群
  2 町・在村医の医事組織
 二 地域(在村医)の医療
  1 芸北地域の医療活動
  2 大朝村保生堂の医師たち
  3 診療記録「回生録」の特徴

  初出一覧
  あとがき
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