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文学教育基礎論の構築 改訂版《CD-ROM》 ―読者反応を核としたリテラシー実践に向けて―

著者
山元隆春 
シリーズ
 
助成
 
判型
CD-ROM 
ページ
752 
定価
本体 6000+税 円 
発行日
2011年11月30日 
ISBN
ISBN978-4-86327-163-0 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈文学・教材研究〉
 
内容
学習者とテクストの相互作用に働く要因を、論理的・実証的に論究。学習者の文学を読み解く力の発達をうながす、文学教育のあり方を探究する。PDF収録CD-ROMのみ。【動作条件―CD-ROMドライブ搭載PC・PDF閲覧ソフト】
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  はじめに
  凡  例

     序 章 文学教育基礎論の諸課題

第1節 テクストの受容における<読者>の役割
第2節 <読者>の役割を問う理論の展開
第3節 文学作品の形式・構造の分析を問う理論の展開

     第1章 戦後日本における文学教育論の検討

第1節 読者の行為へのいざない―問題意識喚起の文学教育を中心に―
 1 <問題意識喚起の文学教育>論争の起点
 2 荒木繁による「万葉集」の実践報告
 3 <問題意識喚起の文学教育>論争の意義
第2節 文学の授業における認識の成立
 1 大河原忠蔵<状況認識の文学教育論>の検討
 2 文芸認識論の構築と文学教育―熊谷孝の場合―
第3節 戦後日本の読者論と文学教育
 1 桑原武夫の<読者論>の検討―『文学入学』を中心に―
 2 外山滋比古の<読者論>の検討―『近代読者論』を中心に―
 3 西郷竹彦の文芸学における<読者>論
第4節 学習者の読みを生かす授業の思想と方法―太田正夫の理論を中心に―
 1 <十人十色を生かす>という発想
 2 立論の前提としての<問題意識喚起の文学教育>論争
 3 自己を相対化する方法の探究
 4 太田理論における<作品>概念
 5 <十人十色を生かす文学教育>の思想と方法
第5節 文学教育基礎論構築のための課題
 1 テクストと読者との相互作用を促す条件
 2 文学教育基礎論構築のための課題

     第2章 読者反応理論の検討―文学教育のための基礎論として―

第1節 読者反応理論の形成と展開
 1 読むことの教育に果たす現代批評理論の役割
 2 読者反応理論の形成と展開
第2節 読者反応理論の諸相と文学教育
 1 受容理論と文学教育―イーザー『行為としての読書』を中心に―
 2 交流理論と文学教育―ローゼンブラットの理論の検討―
 3 感情的文体論・解釈共同体論と文学教育―フィッシュの理論の検討―
 4 <主観批評>論・<ダブル・パースペクティヴ>論と文学教育―ブライヒの理論の検討―
第3節 読者反応理論に基づいた文学の授業
 1 ランガー編『文学の授業』の内容
 2 学習者の反応を中心とするアプローチの背景
 3 学習者の反応を中心とする文学教育方法論―パトリック・ディアスの試みを中心に―
 4 文学教育において反応中心の方法論が持つ価値

     第3章 文学の読みの動的構造の解明

第1節 読むという行為の推進力
第2節 「注文の多い料理店」におけるテクスト・ストラテジーの検討
 1 テクスト・ストラテジー
 2 対偶性―読むという行為を喚起する母胎―
 3 対照・反転の構造
 4 ことばの機能の多層性―テクストの内から外への伝達形態―
 5 「注文の多い料理店」の<否定性>
 6 「注文の多い料理店」を読むことの意味
第3節 「オツベルと象」における対話構造の検討
 1 <対話>という概念
 2 「オツベルと象」の語りの構造
 3 <暗黙の聞き手>と<実際の読者>
 4 <賛辞>というレトリックの<対話喚起性>
 5 語り手<牛飼ひ>の沈黙―結末部分の<対話喚起性>―

     第4章 読みの方略と読者による意味構成過程の検討

第1節 読みの<方略>に関する基礎論の検討
 1 読みの<方略>研究の課題
 2 <方略>という概念
 3 読みの<方略>の諸相
 4 読みの<方略>の組織化―文学の指導の場合―
 5 読むことの教育における読みの<方略>の役割
第2節 読者の読みに及ぼすテクストの機能―「オツベルと象」の場合―
 1 <言語尺度>を用いた読者反応分析
 2 調査の概要
 3 「オツベルと象」に対する読者反応の分析1―<言語尺度>法による分析―
 4 「オツベルと象」に対する読者反応の分析2―書きことばによる反応の検討―
第3節 読者とテクストとの相互依存性―「注文の多い料理店」の場合―
 1 読者・テクスト間の<相互依存性>の探究―読者反応研究の中心課題―
 2 反応分析による学習者把握―「注文の多い料理店」に対する小学校5年生の反応―
 3 <像>形成過程の分析
 4 文学の授業のための学習者研究の方法―読者反応の研究が提起するもの―
第4節 読者の一貫性を組織化する条件―「野の馬」に対する児童の反応を手がかりとして―
 1 読者による一貫性の組織化―テクストを読み・理解する営み―
 2 「野の馬」というテクストの方略
 3 児童たちの「野の馬」に対する反応の諸様態
 4 読者の一貫性を組織化する条件

     第5章 文学の読みの発達論的検討―学童期を中心に―

第1節 文学の読みに関する発達論的研究の概観
 1 現代米国における読者反応の発達論的研究の源
 2 文学テクストに対する子どもの反応の発達を捉えるための視座
第2節 虚構テクストを読む力の発達―「きつねの窓」に対する読者反応の分析―
 1 虚構テクストを読む力とは何か―読者の体験と文学的約束事―
 2 虚構テクストを読む力の発達のすじみちを捉えるための調査
 3 虚構テクストを読む力の発達のすじみち
第3節 読者のスタンスから見た読みの発達―「おにたのぼうし」に対する読者反応の分析―
 1<参加者>と<見物人>
 2 読者のスタンスと読みの能力の発達との関係に関する仮説と調査の方法
 3 調査で得られたデータの分析
 4 読者のスタンスの発達と授業のための課題
第4節 読みの個人的構成の発達―「あんず林のどろぼう」に対する読者反応の分析―
 1 テクスト解釈の発達を捉えるための理論
 2 テクスト解釈の発達に関する調査とその分析―「あんず林のどろぼう」の場合―
 3 テクスト解釈の発達に関する試論
第5節 文学を読む力の発達のすじみち―読者反応の発達論的研究から得られた知見―
第6節 文学を読む力の発達構造モデル

     第6章 文学教育におけるリテラシー実践の構築

第1節 文学の授業における対話の成立―「やまなし」の授業分析をとおして―
 1 文学の授業の<核>―<発見>と<対話>
 2 文学の授業における<対話>成立の理論的考察
 3 「やまなし」における<対話喚起性>
 4 「やまなし」の授業における<対話>の諸相
 5 物語の授業において<対話>を成立させるための諸条件
第2節 文学反応の交流による<脱中心化>と<内省>―大学生による「愛のサーカス」の読みを中心に―
 1 読むことの理論と<メタ認知>
 2 文学の学習における<対話>
 3 読みにおける<対話>と<内省>
 4 「愛のサーカス」というテクスト
 5 「愛のサーカス」を読むプロセス
 6 「愛のサーカス」の読みの交流―大学1年生の場合―
 7 他者との対話と自己の脱中心化―リテラシー実践の契機―
第3節 コミュニケーション行為としての文学教育―読書行為の三極構成に着目して―
 1 コミュニケーション行為としての読むこと
 2 話し手・受け手・立ち会い人の三極構成による行為状況の生成
 3 読書行為の三極構成とコミュニケーション行為
 4 テクストを読んで話しあうというコミュニケーション過程の分析
 5 文学教育の担うコミュニケーション行為としての意義
第4節 リテラシー実践の場としての文学の授業
 1 意味の社会的構成の場としての教室
 2 リテラシー実践としての国語科授業を導く要因
 3 国語科授業の社会的構成と学習者の読みの発達

     結 章 研究の総括と展望

第1節 読むという行為の解明
第2節 学習者の読みを誘うテクストの機構を学びの契機とすること
第3節 学習者の読みの方略及び意味構成過程
第4節 学習者の読みのモデルの想定
第5節 文学を読む力の発達のすじみちの解明
第6節 読者反応を核としたリテラシー実践

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