検索結果一覧

国語科授業づくりの理論と実際 

著者
大西道雄 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
450 
定価
8,800円 (本体8,000円 )
発行日
2012年2月1日 
ISBN
ISBN978-4-86327-154-8 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈実践史・実践研究〉
 
内容
教室における授業をとおして目標が実現される国語科教育。教師と学習者と教材とが相互に交流してこそ豊かな実りをもたらす。生きて働く国語科授業づくりの調査と研究。
渓水社で購入する

購入冊数

オンライン書店で購入

この本の目次を見る
はじめに

     第一部 理論編

第一章 国語科授業のトポス論
 第一節 大村はま氏の「実の場」の提起しているもの
  第一項 大村はま氏の「実の場」の意義
  第二項 「実の場」の授業論的検討
 第二節 授業の「場」としての「実の場」の系譜
  第一項 大村はま氏の「実の場」の源泉と胚胎
  第二項 芦田恵之助氏の「境遇」論
  第三項 樋口勘次郎氏の「統合主義新教授法」と単元学習法
  第四項 F.W.パーカー氏の「中心統合法」と樋口勘次郎氏の「統合主義新教授法」
  第五項 「ホール・ランゲージ」運動の「オーセンティシティ」
 第三節 国語科授業における「表現」の問題
  第一項 問題の所在
  第二項 教育における「表現」の意義
  第三項 国語科授業における目標・方法としての「表現」

第二章  機能的活動主義に立つ国語科授業構築のための基礎的考察
 第一節  これまで考えていた機能的活動主義に立つ国語科教育に関する見解
  第一項 言語の機能
  第二項 言語活動の場と言語機能の発現の関係性に関する考察
 第二節  M.A.K.ハリデー機能論の立場から見た国語科における言語能力・技能の検討
  第一項 ハリデーの機能文法論の概要
  第二項  機能的活動主義に立つ国語科教育としての言語能力・技能を検討するための拠り所とするハリデー理論の柱
 第三節  ハリデー理論からの国語科教育における言語能力・技能の検討――大西の短作文技能の場合――
  第一項 「場」の条件に関する検討
  第二項 短作文技能についての検討
 第四節  現行学習指導要領・国語が提示している「伝え合う力」に関する考察
  第一項 問題の所在
  第二項 「伝え合う力」措定に至るまでの経緯と「伝え合う」ということの意味
  第三項 コミュニケーションの視点からの「伝え合う力」の討究
  第四項 まとめ
 第五節 これからの時代が要求する学力
  第一項 中央教育審議会答申(平20.1.17)が提示した教育の将来像
  第二項 レトリカル・コミュニケーション能力としての学力
  第三項 マルチメディアリテラシーとしての学力

第三章  国語科教育における指導の「システム化」の問題
 第一節  国語科における学習のシステム化に関する先行研究
  第一項  昭和40年代末から50年代にかけての「教育のシステム化」の動向
  第二項 輿水実氏による「国語学習のシステム化」の提唱
  第三項  「文章」は一つのシステムをなすとする、樺島忠夫氏の見解について
 第二節  今日的な教育課題に対応するための「システム化」の考え方
  第一項 現代の国語科に求められている実践的課題
  第二項  国語科教育実践の今日的課題に応える教育のシステム化の方法
 第三節 書くこと・読むことのシステム化のためのサブシステムとしての基本的指導事項の策定
  第一項 書くことのサブシステムとしての基本的指導事項の視点
  第二項 読むことのサブシステムとしての基本的指導事項の視点
  第三項  書くことのサブシステムとしての基本的指導事項策定の実際例
  第四項  読むことのサブシステムとしての基本的指導事項策定の実際例
 第四節  「読むこと」「書くこと」のサブシステムとしての基本的指導事項策定の
     拠り所とした言語の理論
     ―― 「文章構成要素(コンポジション)的技能系」・「一般意味論的技能系」・
     「レトリック・表現論的技能系」の三類のそれぞれについて――
 第五節  「書くこと」「読むこと」のシステムの核をなすキーワードに関する考察
  第一項 キーワードの問題点
  第二項 キーワードの機能に関する諸説の検討
  第三項  理解思考(想)・表現思考(想)を組織するキーワードの機能の仮説的整理
  第四項  理解と表現をつなぐインベンションにおけるキーワードの問題
  第五項 集 約

第四章 国語科授業づくりの理論的考究
 第一節 国語科授業の構成方法
  第一項 目的的言語活動をユニットとする授業の構造
  第二項 授業の「場」の備えるべき条件
 第二節 「読むこと」と「書くこと」の授業の理論的基礎
  第一項 「読むこと」の授業の理論的考察
  第二項 「書くこと」の授業の理論的考察
 第三節  「読むこと」と「書くこと」とを関連づけた授業の理論的基礎
  第一項 文章理解指導におけるインベンションの問題
  第二項  「読むこと」と「書くこと」との関連的活動における「場」の力動性
  第三項 「読むこと」と「書くこと」との関連的活動を発現させる「読むこと」の媒材の機構的特質と状況的場の設定
  第四項  「読むこと」と「書くこと」との関連的活動の授業の単元的展開
 第四節 国語科授業展開の方法――「学習の手引き」を中心に――
  第一項 「学習の手引き」の実践的探求
  第二項 「学習の手引き」の理論的考究
 第五節 国語科の評価に関する考究
  第一項 学習指導要録の評価の観点に認められる学力観
  第二項 現代における学力観・授業観・評価観の問題
  第三項 教育評価と評価教育
  第四項 人間的学力の評価方法

     第二部 実際編

第五章 国語科授業づくりの実際
 第一節 教材研究の方法
  第一項 教材研究とは
  第二項 国語科教材の種類
  第三項 教材研究の手順
 第二節 教材研究の基礎作業――「読むこと」の教材を中心に――
  第一項 目的別ジャンル別の読みの方法と技術
  第二項 「読むこと」の教材としての論理的文章材
  第三項 「読むこと」の教材としての文学的文章材
 第三節 「読むこと」の授業づくり
  第一項 「読むこと」の授業づくりの実際
 第四節 「書くこと」の授業づくり
  第一項 「書くこと」の授業づくりの基本的な指導法
  第二項 「書くこと」の授業づくりの実際
 第五節 「話すこと・聞くこと」の授業づくり
  第一項 話し言葉による内容の構成と表現の特質
  第二項 話し言葉の授業づくりの基本的方法
  第三項 話し言葉のジャンル別の授業づくりの留意点

第六章 国語科授業研究の理論と実際
 第一節 国語科授業研究法の理論的考究
  第一項 国語科授業研究の目的と方法
  第二項 誌学的方法による授業研究
  第三項 個体史的方法による授業研究
  第四項 臨床的実験的方法による授業研究
  第五項 結論と課題
 第二節 国語科授業力向上のための授業研究の実際
  第一項 福山ことのは研究会・岡田久仁子先生による授業研究例
  第二項 授業力向上のための授業研究例についての考察
 第三節 国語科の授業方法開発を意図した授業研究
     ――実践的調査を基本とした場合――
  第一項 研究の目的
  第二項 研究の仮説と検証の方法
  第三項 実験的調査のための授業の実施とその経過の概略
  第四項 実験的調査結果の分析と考察
  第五項 実験的調査結果の分析・考察のまとめ
  第六項  授業方法開発のための臨床的実験的授業研究に関する考察

 おわりに
戻る