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キーツのオードを読む 

著者
藤田眞治 
シリーズ
 
助成
 
判型
四六 
ページ
230 
定価
3,300円 (本体3,000円 )
発行日
2010年6月10日 
ISBN
ISBN978-4-86327-096-1 
Cコード
C1098 
ジャンル
文学・語学/欧米〈文学〉
 
内容
1820年刊行の Lamia,Isabella,The Eve of St Agnes and Other Poemsの5つのオードをこの詩集の核と見て、全体を六つの章に分けて、思索が作品として表現されて行く過程を辿り、キーツがロンドと呼んだ四つの作品の役割を検討する。
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はじめに

1.「永遠なる幸福」を求めて
 1.‘happy’, ‘happiness’ と Endymion の「幸福論」
 2.「見えない鳥」と「聞こえない調べ」
2.「感覚」と「思索」の間
 1.感覚か思索か
 2.感覚的経験の想像力による再構成“Ode to Psyche”
 3.胸の痛みの感覚から始まる“Ode to a Nightingale”
 4.魂に向かって奏でる笛の音を聞く“Ode on a Grecian Urn”
3.「幸福な鳩」の正体
 1.‘Happy,happy dove’ と ‘His Psyche true’
 2.三つのオードにおける対象の持つ意味の変遷
4.「夢見る目」から「覚めた目」へ
 1.「夢見る目」と「覚めた目」の分岐点、
    二つのオード群を分かつものと繋ぐもの
 2.両オード群に介在する四つの詩の役割
 3.“Ode on Melancholy” への道
5.“Ode on Melancholy”「死なねばならぬ美」
 1.“Ode on Melancholy” の特徴
 2.第一連「忘却の河レテに向かってはならぬ」
 3.第二連「比類なき目を深く見つめよ」
 4.第三連「ヴェールを着けた憂鬱」
6.“To Autumn”「霧と豊潤な実り」
 1.対立から調和へ “To Autumn” の位置付けと構成
 2.第一連 実りの秋
 3.第二連 収穫の秋
 4.第三連 秋の調べ
 5.“To Autumn” の構造的特徴

むすび
 1.「安らぎの自然」と「移ろいの自然」逃避から受容へ
 2.『1820年詩集』の中のオード
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