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文法教育における構文的内容の取り扱いの研究 

著者
山室和也 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
314 
定価
4,950円 (本体4,500円 )
発行日
2008年12月10日 
ISBN
ISBN978-4-86327-042-8 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈国語教育史〉
 
内容
戦後の文法教育の中で、構文教育がどのように行われてきたかを教科書の記述及び文法研究の立場から分析し、その実態における問題点を考察。
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  まえがき

序 章 なぜ構文の教育に着目するのか

第一章 「文」そのものの取り扱い

 一節 学習指導要領における「文」の取り扱い
 二節 戦後中学校国語教科書における「文」の説明
 三節 文の構造についての教科書の記述
  1.はじめに
  2.東京書籍の場合
  3.学校図書の場合
  4.三省堂の場合
  5.光村図書の場合
  6.教育出版の場合
  7.日本書籍の場合
  8.主要六社の動きとその他の教科書の動きの関係
  9.おわりに
 四節 文の構成単位認定の問題
  1.はじめに
  2.言語の単位の考え方
  3.教科書文法の問題
  4.文の構成単位をどうとらえるか
  5.おわりに

第二章 文の成分の取り扱い

 一節 戦後中学校国語教科書における文の成分の取り扱い概説
 二節 文の成分論の問題
  1.はじめに
  2.文の成分のヒエラルキー
  3.文の組み立てに必要な成分の問題…必須成分
  4.文の骨組みを周辺から支える成分の問題…任意成分
  5.二次的成分の問題
  6.文の成分論の課題
 三節 主語の取り扱い
  1.はじめに
  2.主語否定論
  3.伝統文法の考え方
  4.主語肯定論
  5.文の成分としての「主語」のとらえ方
 四節 連用修飾語の取り扱い
  1.はじめに
  2.文の成分としての連用修飾語をめぐる問題――なぜ連用修飾語か――
  3.教科書における連用修飾語の扱い――中学校教科書を素材として――
  4.児言研と教科研の文法教育理論における連用修飾語
  5.文法論における連用修飾語の位置づけ
  6.必須成分の確立を――連用修飾語からの独立――
  7.おわりに
 五節 接続語の取り扱い
  1.はじめに――問題の所在――
  2.現行中学校教科書における取り扱い
  3.中学校教科書における「接続語」の扱いの歴史的変遷
  4.背景としての文法研究と文法教育論
  5.「接続語」の文法上の問題点の整理
  6.今後の課題――文法教育において「接続語」をどうとらえ扱うか――
 六節 文末表現(述語部分)の取り扱い
  1.はじめに――なぜ文末か――
  2.教科書における「文末」
  3.文法教育理論における文末
  4.文法研究の教科書への影響
  5.今後の文末の扱いについて
  6.おわりに
 七節 その他の成分、文の成分に関するその他の問題
  1.はじめに
  2.その他の成分の問題
  3.文の成分に関するその他の問題
 八節 平成年間における構文の取り扱い
  1.はじめに
  2.これまでの構文の扱い――戦後昭和年間の取り扱い――
  3.平成年間における構文の扱いの概要――文法色の強弱――
  4.記述の変化
  5.おわりに

第三章 文の取り扱いをめぐる問題

 一節 複雑な文の取り扱い
  1.はじめに
  2.教科書に見られる複雑な文に対する説明
  3.文法学説に見る複雑な文の扱い
  4.文法学説の問題点と文法教育への応用の可能性
  5.複雑な文のとらえ方
 二節 教材文の文構造との関わり
  1.はじめに――問題の所在――
  2.学習指導要領に見られる構文の扱い
  3.教科書における構文の扱い――取り立て事項――
  4.教科書の教材文の文構造
  5.考察と問題点
  6.おわりに
 三節 教科書における構文の取り扱いと文法学説
  1.はじめに
  2.文の構造の扱いの変遷と橋本文法
  3.学校文法における時枝文法
  4.三省堂教科書における佐伯文法
  5.おわりに
 四節 文法意識の確立との関わり
  1.はじめに
  2.絵本を対象とすることについて
  3.先行研究
  4.絵本の構文の分析
  5.おわりに――今後の課題――
 五節 独立語構文の取り扱い
  1.はじめに
  2.名詞止めの文とは
  3.学生の文章の実例から
  4.何が問題か――考察と課題――
  5.独立語構文にも目を

第四章 今後の文法教育における構文指導のあり方

 一節 構文論を中心とした枠組みの構想
  1.はじめに
  2.文を構成する言語の単位について
  3.文全体の構造の把握について
  4.文の骨組みを構成する成分…述語成分
  5.文の骨組みを構成する成分…必須成分
  6.文の骨組みを周辺から支える成分…任意成分
  7.成分を構成する成分…二次的成分
  8.その他の成分
  9.おわりに――今後の課題――
 二節 文末の表現機能を重視した指導の構想
  1.はじめに
  2.教科書における文末のとらえ方
  3.日本語教育における文末のとらえ方
  4.文と文、文章全体への広がり
  5.文末に着目した研究例
  6.文章表現教育の中の文末
  7.文末の重要性と可能性
  8.おわりに
 三節 これからの構文指導のあり方
  1.はじめに
  2.学習内容(教育内容)の問題
  3.指導者・指導法の問題
  4.学習者の問題
  5.おわりに

初出・原題一覧

資料
資料1 戦後中学校国語教科書検定年度及び使用年一覧
資料2 主要六社における構文教材の取り扱いの変遷
資料3 主要六社における文の構成要素の取り扱いの変遷

  あとがき
  索  引
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