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「朝日新聞」(2009年6月17日(水))で紹介されました
「毎日新聞」(2009年7月9
日(木))広島地域面で紹介されました

被爆証言CD第三作目
被爆者の声をCDと活字とで記録。被爆者の手記や文学から現状への疑問をなげかける

原爆の声 CDつき

A5判・170頁・仮製本  定価1,050(本体1,000+税)円
ISBN978-4-86327-065-7 C0036 2009年6月11日発行


《編著者紹介》
今石 元久
県立広島女子大学教授。博士(文学)。広島女学院大学講師、鳥取大学助教授、鳴門教育大学教授、県立広島女子大学名誉教授を経る。中国、シンガポール、オーストラリア、アメリカ、カナダ、韓国ほかの大学を多数訪問し、講演も行う。
『日本語音声の実験的研究』(和泉書院)、『日本語表現の教育』(国書刊行会)、編著 『原爆60年の声』(自家)、『音声研究入門』(和泉書院)、『人類の危機に立ち会った人たちの声』(溪水社)、『音声言語研究のパラダイム』(和泉書院)、『原爆の少女たち』(溪水社)など。


◆目次

はじめに

原爆被災
 手記などの現状
 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の中の手記
 ある家族の受難を思う

原爆被災者の声

 三山甲子さんの手記
 三山甲子さんの声(CDの文字化)
  ピカッ、ガラガラードシャン
  急いでみんなで避難
  兄と再会
  母や兄嫁と再会
  父発見
  父の死
  兄の死

 横田 勝さんの手記
 横田 勝さんの声(CDの文字化)
  原爆の絵
  被爆の状況
  お母さんはお父さんを捜しに
  原爆(ピカドン)

 今井恵子さんの手記
 今井恵子さんの声
  爆発の瞬間
  避難
  黒い雨
  下級生の残酷な死

歌集『柿照葉』など

原爆被災者の叫びについて

おわりに
  温暖化対策、原爆ミュージアムの建設を
  肉声のデジタル化
  肉声の文字化
  生命の危機

編集後記
主要参考文献
索引


(原爆被災「手記などの現状」より抜粋)

 原爆の被災手記などは長崎の場合は多少小高いところにあるが、広島の場合は海抜ゼロメートルのようなところの、しかも地下にある。温暖化のため、手記などは一日も早く移動させる必要がある。既存のもの(たとえば、原爆ドームとか原爆死没者慰霊碑など)は現在の場所でそのままにしておかなくては意義が薄れるかもしれない。が、シンボル的な「もの」とともに被爆者の手記なども大切である。これまで被災資料の管理は「もの」が中心になり、被爆者の「こころ」は添えもののように管理されていて、いささか人間のひとりびとりが軽視されているのではないかと思われる傾向がなくはないが、いずれにしても今となっては被災手記など多くの「こころ」の資料が保管されている場所としてははなはだ不適当である。


(「横田勝さんの手記」より抜粋)

 8月8日朝、広大付属中学校の教官をしていた従兄が「このままにしておいたら勝さんが死んでしまう。玖村の南さん(遠縁)のところへ行こう」ということになった。
 自転車のサイドカーにのせて、前を従兄がロープで引っ張って15キロの道を行った。自転車に乗ったことのない母は(ハンドルを原爆の声押すだけだけれども)大変なことだったと思う。私はサイドカーの上に敷かれた布団に横になっていたが、ごとごとと揺れて体中が痛いので座って行くこととした。それでも時々気絶したようになって記憶が薄れた。ところが、不思議なことに当時の紙屋町交差点の様子は今でも鮮明に記憶している。昭和50年、母は“市民の手で原爆の絵を”に応募し、記念の絵を残してくれた。(本書の表紙の絵)



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