検索結果一覧
マルティン・ブーバー研究
- 稲村秀一
- A5
- 296
- 6,050円 (本体5,500円 )
- 2004年12月25日
- ISBN978-4-87440-845-2/ISBN4-87440-845-1
- C3010
- 哲学・宗教
- ヘブライズムを思想的背景とする教育論・共同体論を分析、「現代の精神状況における神の蝕」の現象をブーバーの人間学的視座から解明して真の宗教的実存の可能性を探求。
渓水社で購入する |
【品切】 |
---|
- 序
凡例
略記号
第一章 教育思想の人間学的基礎
第一節 ブーバーの教育思想成立の歴史的背景
第二節 『教育的なるものについて』の教育思想
一 教育の現実
二 創造者本能の開発としての教育
三 結びつきの本能の実現としての教育
四 教育思想の二つの基本的な立場と第三の立場
五 自由についての教育論の二つの視点
六 権力意志とエロースを教育の原理とすることの批判
七 教育の原理としての抱擁
八 教育の原理と目的
第三節 『育成と世界観』の教育思想
一 『育成と世界観』成立の歴史的背景
二 世界「観」の意義と限界
三 根源的実在性と力としての「世界」
四 育成の基礎はどこにおくべきか
五 世界へ向けての教育と真の共同性の開発
六 民族教育論の問題
第四節 『性格教育について』の教育思想
一 教育観の二類型
二 普遍妥当的価値の崩壊の彼方に開かれる展望
三 混沌における第三の立場
四 性格教育における教師の役割
五 性格教育の目標としての「偉大な性格」
第二章 共同体論の基礎構造
第一章 人間存在の共同性
一 共同的存在としての人間
二 共同性をめぐる基礎経験と著作
第二節 人間の間柄
一 「人間の間柄」と「社会的なるもの」
二 「人間の間柄」を破壊するもの
三 「人間の間柄」を育成するもの
四 「人間の間柄」の成就としての「真の対話」
第三節 「社会的なるもの」の理解と展開
一 『我と汝』における共同体論
二 『単独者への問い』における共同体論
三 『人間の問題』における共同体論
四 『ユートピアへの道』における共同体論
五 『社会と国家の間』『政治的原理の妥当性と限界』における共同体論
まとめ
第三章 現代の精神状況における「神の蝕」
第一節 隠れた神と現代の思想状況
第二節 神の蝕の人間学的構造
一 神の蝕と「神」という言葉
二 ブーバーの人間学と宗教的世界
三 真の現実としての立体的間の領域
四 「神の蝕」としての「我―それ」関係の肥大化現象
第三節 立体的間の崩壊から生まれる諸現象
一 近世以降における哲学的思惟の主観化
二 永遠の汝の対象化(理念化)
三 宗教的現実と人為的宗教性
第四節 理念としての神と人格としての神
一 理念としての神と「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」
二 スピノザの実体的神論批判
三 神の絶対的人格性
第五節 宗教的現実と人間の危機
一 神の蝕における倫理と宗教
二 宗教的現実と経験
第六節 対話的思惟の欠如と神の蝕
一 宗教における非対話的諸形態と神の蝕
二 「永遠の我―汝」関係の表現
三 対話的思惟の欠如と神の蝕
第四章 宗教的実存の二形態
はじめに
第一節 信仰の二様式
一 『信仰の二様式』の構成と意図
二 エムーナーとピスティス
第二節 『新約聖書』における信仰の多様性
一 イエスの信仰
二 弟子達の信仰
三 パウロの信仰
第三節 律法の問題
一 トーラーの訳語と意味について
二 イエスとパウロのトーラー理解の相違
三 律法からの解放とトーラーへの復帰
第四節 宗教的実存の構造
一 「信じる者にはすべての事が可能である」の意味
二 悔い改めの二様式
三 魂の転向と実存の悔い改め
まとめ
後記
初出誌一覧
資料・参考文献
事項索引
人名索引