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戦後古典教育論の研究 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏を中心に
- 渡辺春美
- A5
- 404
- 5,500円 (本体5,000円 )
- 2004年3月1日
- ISBN978-4-87440-813-1/ISBN4-87440-813-3
- C3081
- 国語・漢文教育〈古文・古典教育〉
- 古典観、目的観、方法論など全般にわたって隔たりが見られる、時枝誠記・荒木繁・益田勝実3氏の古典教育に関する論考を中心に考察。古典教育論の問題・課題を明確にする。
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- ま え が き(鳴門教育大学教授 世羅博昭)
序 章 研究の目的と方法
一 研究の目的
二 研究の方法
第一章 時枝誠記氏の古典教育論
第一節 時枝誠記氏の古典教育論 ――古典観・古典教育の目的を中心に――
一 戦後古典教育論批判
1 戦後古典教育論/2 時枝誠記氏の戦後の古典教育論批判
二 時枝誠記氏の古典教育論
1 古典観/2 古典教育の目的
三 考察のまとめ
第二節 時枝誠記氏の古典教育論の展開
――古典読解能力の重視から民族精神理解の重視へ――
一 古典教育論を把握する観点
二 古典教育論の展開
1 時期区分/2 前期の国語教育論/3 後期の古典教育論
三 古典教育論の基礎――言語生活実態の認識
四 考察のまとめ
第三節 古典教育論の基底 ――言語過程説との関連を中心に――
一 時枝誠記氏の古典教育論
二 古典教育論の基底
1 歴史観と古典教育観/2 言語過程説と古典教育論
三 考察のまとめ
第四節 古典教育における「読み」の方法
一 言語に対する二つの立場と読みの方法
1 言語に対する二つの立場/2 読みの方法――「主体的読み」と「観察的読み」
二 古典の読みの方法の検討
1 「主体的読み」/2 「観察的読み」
三 考察のまとめ
第二章 荒木繁氏の古典教育論
第一節 「民族教育としての古典教育―『万葉集』を中心として―」の考察
一 「民族教育としての古典教育」の発表
二 「民族教育としての古典教育」の学習指導の実際
1 授業の「関心と目標」/2 対象ならびに時期/3 教 材/4 授業展開
三 「民族教育としての古典教育」の考察
1 「関心と目標」(1)の考察/2 「関心と目標」(2)の考察/3 「関心と目標」(3)の考察/4 考察のまとめ
第二節 「民族教育としての古典教育―『万葉集』を中心に―」の成立
一 「民族教育としての古典教育」の成立に関する先行研究
二 「民族教育としての古典教育」の成立
1 「成立」考察の観点/2 「民族教育としての古典教育」の成立
三 考察のまとめ
第三節 荒木繁氏の授業実践に対する評価
一 荒木繁氏の実践への批判――広末保・西郷信綱氏の批判
1 広末保氏の批判/2 西郷信綱氏の批判
二 西尾実氏による荒木繁氏の実践の意義づけ
第四節 荒木繁氏の古典文学鑑賞指導の構造
一 荒木繁氏の古典観
1 文学観/2 古典観/3 歴史社会学派の古典観/4 荒木繁氏の古典観とソビエト文学理論
二 古典文学鑑賞指導の構造
1 文学鑑賞指導の構造――問題意識喚起の文学教育/2 古典文学鑑賞指導の構造
三 考察のまとめ
第五節 荒木繁氏の古典教育論の達成
一 荒木繁氏の文学教育論の展開
1 「文学経験」の成立を目指す文学教育/2 教材論/3 主体論/4 方法論/5 考察のまとめ
二 荒木繁氏の古典教育論の展開
1 「民族教育としての古典教育」の再検討――三つの観点から/2 民族教育を巡る状況/3 民族教育の方法/4 考察のまとめ
三 荒木繁氏の古典教育論の達成
1 古典教育の理論/2 古典教育の目的/3 古典教育の方法/4 考察のまとめ
第三章 益田勝実氏の古典教育論
第一節 古典教育論 ――「内言」を豊かにする古典教育――
一 古 典 観
二 古典教育観
三 「内言」を豊かにする古典教育
1 「内言」を豊かにする古典教育論/2 「内言」を豊かにする古典教育の基本的方法/3 考察のまとめ
第二節 古典教材観
一 古典教材化の基本
1 古典教材化の観点/2 古典の解釈例の教材化/3 教材の構成
二 教材開発の実際
1 「おあん物語」の出典/2 指導の構想から見た教材化のねらい
三 考察のまとめ
第三節 「倭建命」(『古事記』)の学習指導構想
一 「倭建命」教材化の意義
二 「倭建命」の学習目標
三 「倭建命」の授業構想分析
四 考察のまとめ――益田勝実氏の古典教育の方法
第四節 『平家物語』の学習指導構想
一 『平家物語』の指導構想
1 指導目標/2 指導構想
二 『平家物語』に見られる学習指導の方法
1 指導過程/2 理解・認識の深化に関する指導方法/3 ことばに関する指導方法
三 考察のまとめ
第五節 「船長日記」の学習指導構想
一 「こぶとりの話」の学習指導構想
1 教材化のねらい/2 「学習の手引き」と古典教育の方法
二 「船長日記」の学習指導構想
1 教材化のねらい/2 「船長日記」の指導構想と古典教育の方法
三 考察のまとめ
第四章 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育論の特質と課題
一 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の基本姿勢
1 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の基本姿勢/2 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の基本姿勢の比較考察
二 古 典 観
1 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典観/2 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典観の比較考察
三 古典教育の目的
1 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育の目的/2 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育の目的に関する比較考察
四 古典教育の方法
1 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育の方法/2 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育の方法に関する比較考察
結 章 研究のまとめと課題
一 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育論研究の経過
1 第一章の研究の経過/2 第二章の研究の経過/3 第三章の研究の経過/4 第四章の研究の経過
二 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育論の特質と課題
1 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育論の特質/2 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育論の意義/3 時枝誠記・荒木繁・益田勝実三氏の古典教育論の課題
三 戦後古典教育研究の課題
参考文献
文献目録
あ と が き