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1930年代のアジア国際秩序 

著者
秋田 茂 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
334 
定価
3500 
発行日
2001年4月10日 
ISBN
ISBN978-4-87440-556-7/ISBN4-87440-556-8 
Cコード
C3033 
ジャンル
歴史・考古・民族/アジア 政治・経済・法律
 
内容
経済的支配と政治的抵抗という二項対立的な従来の見方にとらわれず、アジア植民地と本国の相互依存・相互補完の関係について議論し、アジア間の地域的な構造連関に言及する。
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総論 秋田 茂・籠谷直人
1.アジア国際関係史研究の視角――国際秩序・経済的対応・相互依存――
2.アジアの工業化をめぐる三つの視点――経済ナショナリズム・帝国内分業・相互補完――
3.帝国主義的国際秩序の「解放」性とアジア
4.東アジア間競争への対応と戦後アジア国際秩序
第1章 綿業通商摩擦問題と日本の経済外交――日印会商(第一次:1933-34年、第二次:36-37年)・日蘭会商(1934-37年)を中心に―― 籠谷直人
1.日本は「孤立」したか?
2.英・蘭の帝国主義的アジア秩序
3.日本の経済的協調外交
4.日本政府と綿業との距離
5.日本の協調的経済外交と東アジア支配
6.経済外交の終焉
第2章 東アジアにおける工業化型通貨秩序の成立 杉原 薫
1.東アジア工業化の国際的条件
2.国際通貨体制と東アジア「切り下げ圏」
(1)世界貿易の破壊と「近隣窮乏化」政策/(2)スターリング圏と東アジア/(3)特恵関税ブロックと東アジア/(4)東アジア「切り下げ」圏の成立
3.「切り下げ圏」と輸入代替工業化
(1)世界経済における東アジアの位置/(2)日中貿易と実質為替レート/(3)構造的権力と日本の通貨戦略の限界/(4)東アジアの工業化と欧米の追認
4.工業化型通貨秩序の成立
第3章 日本帝国の膨張と植民地工業化――東アジアの国際関係―― 堀 和生
1.工業化の起点
2.「アジア間貿易」論と日本
3.日本植民地における貿易構造
4.日本定刻経済圏と工業化
5.日本帝国破壊の後に
第4章 日本植民地期台湾の対満州貿易促進とその社会的意義(1932-1941年) 林 滿紅(河原林直人訳)
1.台湾人にとっての対満州貿易経験
2.台湾人商人の国際的貿易経験の強化
(1)満州での日商に対する台商の地位/(2)日本政府の関与/(3)台湾人商人の進出/(4)台湾中南部地方商人の対外貿易活動への参入
3.対中国貿易と台湾人の日本人化
(1)満州と華南の経験の差異/(2)台湾人と大陸人の対立
4.対満州貿易の経験と抗日史観
第5章 戦間期中国の対外経済政策と経済発展 久保 亨
1.主体的な存在としての中国
2.工業化戦略と関税政策の展開過程
3.関税収入と輸入貿易の推移
4.保護関税下の産業発展と経済構造の変容
(1)中国資本が主力だった産業分野/(2)中国資本・外国資本双方が有力だった産業分野/(3)国内産業が未発達だった分野/(4)まとめ
5.国際秩序への衝撃
6.中国と1930年代国際秩序
第6章 「帝国」秩序と検疫――20世紀初期、東アジア・東南アジアにおける「衛生」の政治学―― 飯島 渉
1.「帝国」秩序と経済要因
2.検疫制度の展開
3.「帝国」秩序と検疫
(1)日本の「帝国」秩序の展開/(2)国際連盟とシンガポール伝染病情報局/(3)中国の条約改正と検疫賢の回収
4.日本の「帝国」秩序と「衛生」
第7章 1930年代東南アジアの貿易と経済 池本幸生
1.はじめに
2.東南アジアの貿易構造
(1)世界恐慌と30年代の回復/(2)東南アジアの貿易構造
3.1930年代のタイ
(1)タイの貿易構造と日本の参入/(2)東南アジアのナショナリズム(3)保守的経済政策から積極政策へ
第8章 英印経済関係とインド工業化の一側面――第二次日印会商(1936~37年)を中心に―― 柳沢 悠
1.イギリスは「インドの輸出品への市場確保」をどの程度重視したか
2.第二次日印商会と日本・ビルマ会商にみるイギリスの利害関心
(1)第二次日印会商におけるインド政庁と本国政府/(2)日本・ビルマ会商/(3)ケインとホプキンズの見解の検討
3.インド工業発展の背景:いくつかの論点
第9章 イギリス帝国の変容と東アジア 木畑洋一
1.「十五年戦争」論とイギリス
2.1930年代初頭のイギリス帝国
(1)帝国変容の兆候/(2)帝国の経済的意味
3.満州事変とイギリス
(1)満州事変への対応/(2)民族運動への対処と日本要因
4.日本との協調模索とその背景
(1)対日接近策の論理/(2)日中戦争への道
5.イギリス帝国の落日
第10章 ヘゲモニー移行期の米国と東南アジア――英国との関係で―― 石井 修
1.政治的「空位」の20年?
(1)アジア貿易の伸長/(2)先進工業国間の中国市場における対立と協調
2.「パクス・アングロ・アメリカーナ」か?
3.米国の中国観
日本の対米依存の構造
米国にアジア政策の見取り図はあったか?
第11章 ジェントルマン資本主義と東アジア――日本・中国の工業化に対するイギリスの認識 1890~1930年代―― 秋田 茂
1.イギリスの海外膨張と東アジアの工業化
2.世紀転換期の日本の工業化をめぐるイギリス側の認識
(1) 日本の綿糸輸出とイギリス製機会の輸入の相互補完成/(2)日本のアジア向け輸出の加速/(3)日露戦争期の外積発行とロンドン金融市場/(4)「通商国家」日本の台頭に対する好意的姿勢
3.戦間期の世界システムと日本
(1)イギリス本国経済利害との相互補完性の弱体化/(2)日本の輸入貿易の性格変化/(3)強力な日本の輸出競争力/(4)日本の経済ナショナリズムに対する積極的評価
4.戦間期中国の工業化に対するイギリスの認識
5.経済利害の補完性と世界経済
あとがき
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