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日本児童詩教育の歴史的研究 

著者
弥吉菅一 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
全3巻3,240 
定価
74,800円 (本体68,000円 )
発行日
1989年2月25日 
ISBN
ISBN978-4-87440-199-6/ISBN4-87440-199-6 
Cコード
C3037 
ジャンル
国語・漢文教育〈国語教育史〉
 
内容
明治維新から昭和敗戦にいたるまでの間の児童詩教育の変遷史。時代と、それが子どもの詩と心の教育に与えた影響、教育現場と社会の受容の実態など。
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〈第一巻〉
まえがき
序章
はじめに
一、研究の契機
(一) 学的立場からの契機
(二) 私的立場からの契機
二、研究の課題・目的・意義
(一) 研究の課題
(二) 研究の目的
(三) 研究の意義
三、研究の視点・構想・方法
(一) 研究の視点
(二) 研究の構想
(三) 研究の方法
第一章 投稿詩歌とわらべ唄の時代
一、時代の区分と傾向
(一) 時代の区分(明治初年~同一三年)
(二) 時代の傾向
二、投稿誌『頴才新誌』所収詩歌の検討
(一) 投稿誌『頴才新誌』の創刊
(二) 投稿誌『頴才新誌』の時代区分とその傾向
(三) 投稿誌『頴才新誌』所収詩歌の分析
(四) 投稿誌『頴才新誌』所収詩歌の位置
三、伝承童謡わらべ唄作品の検討
(一) 伝承童謡わらべ唄の分類と立場
(二) 子守唄の作品分析
(三) 遊戯唄の作品分析
(四) 天体気象の作品分析
(五) 動物植物の作品分析
(六) 年中行事の作品分析
(七) 大阪のわらべ唄の分析
四、投稿詩歌・わらべ唄の脱皮現象の検討
(一) はじめに
(二) 『頴才新誌』所収詩歌の傾向と分析
(三) わらべ唄の改作傾向とその分析
(四) 学校唱歌の創作過程の傾向とその分析
(五) おわりに
五、投稿詩歌・わらべ唄時代の意義と位置
(一) はじめに
(二) 当時における意義と位置
(三) 現代における意義と位置
(四) おわりに
第二章 学校唱歌と投稿詩歌の時代
一、時代の区分と傾向と問題点
(一) 時代の区分(明治十四年~同二十五・六年)
(二) 時代の傾向
(三) 当代児童詩教育の問題点と分析企画
二、学校唱歌の作品に対する検討
(一) はじめに
(二) 『小學唱歌集』とその作品分析
(三) 『幼稚園唱歌集』とその作品分析
(四) 『小學歌唱』とその作品分析
(五) 「君が代」の制定過程の分析
(六) おわりに
三、国語教科書の詩教材の検討
(一) はじめに
(二) 自由編纂時代の諸本の分析
(三) 検定初期時代の諸本の分析
(四) おわりに
四、投稿誌『頴才新誌』所収の詩歌作品の検討(一) はじめに
(二) 韻文中心時代の概観(傾向と区分)
(三) 韻文中心時代の投稿作品の分析(一)
(四) 韻文中心時代の投稿作品の分析(二)
(五) 韻文中心時代の投稿作品の分析(三)
(六) おわりに
五、少年雑誌『少年園』所収の投稿新体詩の検討
(一) はじめに
(二) 『少年園』投稿新体詩の分析(一)
(三) 『少年園』投稿新体詩の分析(二)
(四) おわりに
六、学校唱歌と投稿詩歌の時代の意義と位置
(一) はじめに
(二) 当代における意義と位置
(三) 現代からみた意義と位置
(四) おわりに
第三章 軍歌流行と少年詩萌芽の時代
一、時代の区分と傾向と問題点
(一) 時代の区分(明治二十五・六年~同三十九・四十年)
(二) 時代の傾向
(三) 当代児童詩教育の問題点と分析企画
二、軍歌と唱歌の作品検討
(一) はじめに
(二) 日清戦争中の軍歌の分析
(三) 戦時体制下の学校唱歌の分析
(四) 日露戦争中の軍歌の分析
(五) おわりに
三、国語教科書の詩教材の検討
(一) はじめに――対象と分類法――
(二) 検定本の詩教材の分析
(三) 国定本の詩教材の分析
(四) 「作文」から「綴り方」への分析
(五) おわりに
四、少年誌『日本之少年』投稿作品の検討
(一) はじめに――創刊と傾向――
(二) 投稿新体詩(日清以前)の作品分析
(三) 懸賞詩歌(日清前後)の作品分析
(四) 投稿新体詩(日清戦時下)の作品分析
(五) おわりに(位置)
五、少年誌『少年世界』投稿作品の検討
(一) はじめに
(二) 少年誌『少年世界』の日清戦時下投稿作品分析――自由投稿(明治27年~32年)の時代――
(三) 少年誌『少年世界』の戦時体制下投稿作品分析――懸賞課題応募(明治33年~35年)の時代――
(四) 少年誌『少年世界』の日露戦時下投稿作品分析――韻文作品空白(明治36年~41年)の時代――
(五) おわりに
六、新体詩創作指導書の検討
(一) はじめに(趣旨)
(二) 序
(三) 内容
(四) おわりに(意義)
七、軍歌流行と少年詩萌芽の批判と位置
(一) はじめに
(二) 時代的意義
(三) 現代的意義
(四) おわりに

〈第二巻〉
第四章、少年詩ブームと新童謡試作の時代
一、時代の区分と傾向と問題点
(一) 時代の区分(明治三十八・九年~大正五・六年)
(二) 時代の傾向
(三) 当代児童詩教育の問題点と分析企画
二、少年誌『少年世界』投稿作品の検討
(一) はじめに
(二) 第一期――再び、和歌・俳句・新体詩の時代――『少年世界』明治四十二年(第十五巻)~大正二年(第十九巻)――
(三) 第二期=小唄・新口語詩などへの志向時代――『少年世界』大正三年(第二十巻)~大正七年(第二十四巻)――
(四) おわりに
三、少年詩ブーム現象に対する検討
(一) はじめに
(二) 少年詩と『日本少年』詩の分析
(三) 少年誌と『芳水詩集』の分析
(四) 終わりに
四、新童謡の試作現象に対する検討
(一) はじめに――新童謡の胎動――
(二) 新童謡の試作品の分析(一)
(三) 新童謡の試作品の分析(二)
(四) 新童謡の試作品の分析(三)
(五) おわりに――新童謡の方向――
五、学校唱歌の新現象に対する検討
(一) はじめに――民間から文部省へ――
(二) 民間編・唱歌集作品の分析
(三) 文部省編・唱歌集作品の分析
(四) おわりに――新現象の視点から――
六、第二期国定国語教科書の詩教材の検討
(一) はじめに――第二期国定教科書とその傾向――
(二) 第二期国定国語教科書詩教材の抽出と分類一覧
(三) 第二期国定国語教科書詩教材の作品分析
(四) おわりに――第二期国定国語教科書詩教材の位置――
七、少年詩ブームと新童謡試作時代の意義と位置
(一) はじめに
(二) 当時における意義と位置
(三) 現代からみた意義と位置
(四) おわりに
第五章 創作同様開花の時代
一、時代の区分と傾向と問題点
(一) 時代の区分(大正六・七年~同十一・二年)
(二) 時代の傾向
(三) 当代児童詩教育の問題点と分析企画
二、詩人の創作童謡に対する検討
(一) はじめに
(二) 北原白秋とその童謡の分析
(三) 西条八十とその童謡の分析
(四) 野口雨情とその童謡の分析
(五) 三木露風とその童謡の分析
(六) おわりに
三、児童の創作童謡に対する検証
(一) はじめに
(二) 『赤い鳥』における童謡の創作指導
(三) 『金の船』『金の星』における童謡の創作指導
(四) 『童話』における童謡の創作指導
(五) おわりに

四、第三期国定国語教科書の詩教材の検討
(一) はじめに――第三期国定教科書とその傾向――
(二) 第三期国定国語教科書詩教材の抽出と分類一覧
(三) 第三期国定国語教科書詩教材の作品分析
(四) おわりに――第三期国定国語教科書詩教材の位置――
五、創作童謡開花の時代の意義と位置
(一) はじめに
(二) 当代のなかでの意義と位置
(三) 現代からみた意義と位置
(四) おわりに
第六章 児童自由詩の時代
一、時代の区分と傾向と問題点
(一) 時代の区分(大正十・十一年~昭和四・五年)
(二) 時代の傾向
(三) 当代児童詩教育の問題点と分析企画
二、児童自由詩の提唱と指導に対する検討
(一) 白秋の「兒童自由詩」発見とその分析企画
(二) 白秋の「兒童自由詩」発見過程の分析
(三) 白秋の「兒童自由詩」命名提唱の分析
>三、児童自由詩の指導と展開に対する検討
(一) はじめに――提唱以降の展開の分析企画――
(二) 白秋「兒童自由詩」展開第一期の分析
(三) 白秋の「兒童自由詩」展開第二期の分析
(四) おわりに――提唱以降の展開の総括――
四、児童自由詩の選出評語からの検討
(一) はじめに――白秋の選出評語からの検討企画――
(二) 文珠論文「『赤い鳥』児童自由詩における白秋選評の研究」に対する解説と批評(一)
(三) 文珠論文「『赤い鳥』児童自由詩における白秋選評の研究」に対する解説と批評(二)
(四) おわりに――文珠論文の意義とその展開――
五、児童自由詩時代の意義と位置
(一) 今までの分析過程に対する再確認
(二) 意義と欠点に対する証言と諸説

(三) 意義と欠点に関する総括

〈第三巻〉
第七章 児童生活詩初期の時代
一、時代の区分と傾向と問題点
(一) 時代の区分(昭和四・五年~同九・十年)
(二) 時代の傾向
(三) 当代児童詩教育の問題点と分析企画
二、児童生活詩の提唱と作品の検討
(一) はじめに
(二) 児童生活詩の提唱に対する分析
(三) 児童生活詩の作品に対する分析
(四) おわりに
三、児童生活詩からの派生問題の検討
(一) はじめに
(二) 素材性の問題
(三) 長詩的叙事的方法の問題
(四) 主観性と芸術性の問題
(五) おわりに
四、第四期国定国語教科書の詩教材の検討
(一) はじめに――第四期国定教科書とその傾向――
(二) 第四期国定国語教科書詩教材の中止湯津と分類一覧
(三) 第四期国定国語教科書詩教材の作品分析
(四) おわりに――第四期国定国語教科書詩教材の位置――
五、児童生活詩初期の意義と位置
(一) 今まで述べてきたことの再確認
(二) 当代における意義と位置
(三) 現代からみた意義と位置
第八章 生活行動詩への志向時代
一、時代の区分と傾向と問題点
(一) 時代の区分(昭和十年頃~昭和十五年頃まで)
(二) 時代の傾向
(三) 当代児童詩教育の問題点と分析企画
二、児童生活行動詩の提唱と指導の検討
(一) はじめに
(二) 生活行動詩への提唱に関する分岐
(三) 生活行動詩を支持した詩誌の分析
(四) 生活行動詩の実践指導に関する分析
(五) おわりに
三、児童生活行動詩の作品に対する検討
(一) はじめに
(二) 自然現象に取材した作品の分析
(三) 児童生活に関連の深い作品の分析
(四) 家庭労働に関連のある作品の分析
(五) 家庭経済に関連のある作品の分析
(六) 社会現象を批判し抵抗する作品の分析
(七) おわりに
四、白秋の「提言」とその批判に関する検討
(一) はじめに
(二) 白秋の「提言」における内容の検討
(三) 白秋の「提言」に対する批判の検討
(四) 白秋の「提言」とその批判の意義
(五) おわりに
五、児童生活行動詩の意義と位置
(一) 今まで述べてきたことの再確認
(二) 当時における意義と位置
(三) 現代からみた意義と位置
第九章 戦時下の皇国主義生活詩の時代
一、時代の区分と傾向と問題点
(一) 時代の区分(昭和十五・六年~二十年)
(二) 時代の傾向
(三) 当代児童詩教育の問題点と分析企画
二、皇国主義生活詩に対する検討
(一) はじめに
(二) 児童の創作した生活詩に関する分析
(三) 青年の創作した詩作品に関する分析
(四) おわりに
三、成人の創作した少国民戦争詩に対する検討
(一) はじめに
(二) 北原白秋著『大東亞戦争少國民詩集』を中心にして
(三) 与田準一編『少國民のための大東亞戦争詩』を中心にして
(四) おわりに
四、第五期国定国語教科書の詩教材の検討
(一) はじめに――第五期国定国語教科書とその傾向――
(二) 第五期国定国語教科書詩教材の抽出と分類一覧
(三) 第五期国定国語教科書詩教材の作品分析
(四) おわりに――第五期国定国語教科書詩教材の位置――
五、皇国主義生活詩の意義と位置
(一) はじめに――意義と位置づけに対する企画――
(二) 当時における意義と位置
(三) 現代における意義と位置
(四) おわりに――この時代の意義と位置の総括
結章

参考文献
あとがき
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