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現代日本語における名詞文の時間表現 

著者
田村澄香 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
220 
定価
3,850円 (本体3,500円 )
発行日
2008年12月22日 
ISBN
ISBN978-4-86327-045-9 
Cコード
C3081 
ジャンル
言語学〈日本語〉 日本語教育
 
内容
現代日本語の名詞述語文の時間表現を、多種の時間的性格を有する名詞文を例にとり、体系的に整理・研究。日本語非母語者にも理解できるような基盤研究を構築する。
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序 論 

 1 研究の目的
  1-1 名詞および名詞文に関する先行研究と課題
  1-2 時間表現に関する先行研究と課題
  1-3 研究の目的
 2 研究の方法
  2-1 名詞文分析の観点
  2-2 検討対象と資料
 3 論文の構成および用語の説明
  3-1 論文の構成
  3-2 用語の説明

     第一部 名詞文の時間表現の体系

第1章 特定の時間位置に位置付けのない名詞文

 1 〈超越時〉を表す名詞文
  1-1 名詞文が表す〈超越時〉の特徴
  1-2 同値・包含関係の名詞文
  1-3 X項の特性を表す名詞文
 2 〈時間性不問〉を表す名詞文
  2-1 名詞文が表す〈時間性不問〉の特徴
  2-2 「時制形式の交替現象」のダを承接した名詞文
  2-3 過去の仮定
  2-4 歴史的現在

第2章 特定の時間位置に位置付けのある名詞文

 1 〈現在〉を表す名詞文
  1-1 名詞文が表す〈現在〉の特徴
  1-2 現在の状態と動きを表す名詞文
  1-3 トキ副詞やトキ名詞などによって現在を表す名詞文
  1-4 発話場面にしばられた名詞文
  1-5 現在の存在や所在などを表す名詞文
 2 〈未来〉を表す名詞文
  2-1 名詞文が表す〈未来〉の特徴
  2-2 トキ副詞やトキ名詞などによって未来を表す名詞文
 3 〈過去〉を表す名詞文
  3-1 名詞文が表す〈過去〉の特徴
  3-2 基本的な過去
  3-3 現在を含んだ過去
  3-4 体験にとりこまれた過去
  3-5 「不確かな認識の判明」
  3-6 「想起」

     第二部 時制形式の選択に関する考察

第3章 話し手の発話時以前の認識の考察
   ―「不確かな認識の判明」とは何か―

 1 はじめに
 2 先行研究
  2-1 「不確かな認識の判明」に関して
  2-2 「話し手の発話時以前の認識」に関して
 3 「XハYダッタ」
  3-1 通常の過去表現における「話し手の発話時以前の認識」
  3-2 「不確かな認識の判明」における「話し手の発話時以前の認識」
  3-3 「XハYダッタ」における話し手の認識
 4 「XハYダ」 
 5 まとめ

第4章 「XハY」の時間的内容の考察
  ―「時制形式の交替現象」および「想起」とは何か―

 1 はじめに
 2 先行研究と本研究の立場
  2-1 「時制形式の交替現象」に関して
  2-2 「想起」に関して
  2-3 直示および直示語に関して
 3 考察の前提
  3-1 名詞文の種類
  3-2 時制の作用域
  3-3 名詞文と他の述語文との異なり
  3-4 名詞の時間性
  3-5 特定の時間位置に位置付けのない名詞文
 4 分析―「XハY」の時間的内容
 5 「時制形式の交替現象」
  5-1 「時制形式の交替現象」のメカニズム
  5-2 「時制形式の交替現象」を引き起こす条件
  5-3 「昨日は月曜日だ」の時間構造
 6 「想起」
  6-1 「想起」のメカニズム
  6-2 「想起」を引き起こす条件
  6-3 周辺的な「想起」
  6-4 「きょうはエープリルフールでしたね」の時間構造
 7 「XハY」の時間的内容と時制形式が表す文法的意味との間の相関関係
 8 まとめ

結 論
 1 本研究のまとめ
  1-1 名詞文の時間表現の体系
  1-2 時制形式の選択に関する考察
 2 日本語教育に向けて
  2-1 「不確かな認識の判明」
  2-2 「想起」
  2-3 「時制形式の交替現象」

巻末資料(アンケート1・2)
引用出典
参考文献
あとがき
索  引
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