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国語科教育における動画リテラシー教授法の研究 

著者
羽田 潤 
シリーズ
 
助成
 
判型
B5 
ページ
236 
定価
3,080円 (本体2,800円 )
発行日
2008年3月31日 
ISBN
ISBN978-4-86327-009-1 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈実践史・実践研究〉
 
内容
日常的言語環境に結びつきのある国語教育において、多様なメディア環境に対応したテクストの必要性を示唆。動画テクストの分析・実践をもとに動画リテラシー教授法を探究する。
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序 文(中西一弘)
   (松山雅子)


第1章 英国映画研究所編『授業における動画テクストの活用とその指導』における動画リテラシー教授法の研究

1-1 『指導書』の成立背景
1-2 『指導書』の目的
1-3 『指導書』の構成
1-4 基本教授テクニックの構成
1-5 「動画の言語」の教授方法
 1-5-1 「①静止画像」(Freeze Frame)テクニックの教授方法
 1-5-2 「②音と画像」(Sound and Image)テクニックの教授方法
 1-5-3 「③ショットの位置」(Spot the Shots)テクニックの教授方法
 1-5-4 基本教授テクニックにおける「動画の言語」学習
1-6 商品としてのメディア・テクストアプローチ法
 1-6-1 「④最初(タイトルシークエンス)と最後(エンドロール)(Top and Tail)」の教授法
 1-6-2 「⑤視聴者意識(Attracting Audiences)」の教授法
 1-6-3  <商品としての動画>が育むリテラシー
1-7 <メディアとしての動画>における教授法
 1-7-1 「⑥再話(Generic Translation)」の教授法
 1-7-2 「⑦メディアの相関比較(Cross-media Comparisons)」の教授法
 1-7-3 「⑧シミュレーション(Simulation)」の教授法
 1-7-4 <メディアとしての動画>が育むリテラシー
1-8 「基本教授テクニック」が育む動画リテラシー
1-9 国語科と動画リテラシー
 1-9-1 国語科と「基本教授テクニック」
 1-9-2 「国語科における動画を使った授業」


第2章 動画リテラシー教授法の具体―教科書・副読本研究

2-1 オックスフォード大学出版局刊のメディア・ミックス型国語教科書“Mixed Media”の考察その1
 2-1-1 “Mixed Media”の概要
 2-1-2 “Mixed Media”の全体的特徴
 2-1-3 “Mixed Media”の単元構成からみられる特徴
 2-1-4 「TAPE発問」と教材選択にみられる本書の特徴
 2-1-5 「2段階読解」を用いた学習活動
 2-1-6 <ノンフィクション>の学習活動の具体―小単元「(6)報道写真の衝撃」
 2-1-7 大単元「4書記言語と静止画像」の学習活動の具体
 2-1-8 大単元1から大単元4のまとめ
2-2 オックスフォード大学出版局刊のメディア・ミックス型国語教科書“Mixed Media”の考察その2
 2-2-1 動画リテラシー育成の最終段階としての大単元6
 2-2-2 大単元「6動画のコード」の学習展開
 2-2-3 動画テクストの読解活動の学習構成
 2-2-4 動画テクストの読解活動の具体例(1)―読解活動(1)―①『ウォレスとグルミット』のシークエンス1(冒頭)分析活動
 2-2-5 動画テクストの読解活動の具体例(2)―読解活動(2)―①映画『マクベス』のシークエンス1(冒頭)分析活動
 2-2-6 体系化された教材構成
 2-2-7 表現活動の具体例―小説を映画に再話する
 2-2-8 “Mixed Media”が育むリテラシー
2-3 再話を活用した文学の読解学習の研究―単元「『ヘンリー五世』の解釈」(“New Oxford English”シリーズ)
 2-3-1 物語への誘い
 2-3-2 “New Oxford English”とは
 2-3-3 単元「『ヘンリー五世』の解釈」における読解学習
 2-3-4 メディア・リテラシーの観点から行う文学教育
2-4 広告を活用したリテラシー学習の研究―単元「メディア・テクスト」(“New Oxford English”シリーズ)
 2-4-1 “New Oxford English”における単元「メディア・テクスト」の位置づけ
 2-4-2 「ノンフィクション」における単元「メディア・テクスト」の位置づけ
 2-4-3 単元「メディア・テクスト」の基礎、応用(Book1,Book2)
 2-4-4 大単元「4メディア・テクスト」(Book2)の構成と学習プログラム
 2-4-5 大単元「4メディア・テクスト」(Book2)の各小単元の学習活動
 2-4-6 小単元「1イメージを創る」の学習活動
 2-4-7 小単元「2コカ・コーラ物語」の学習活動
 2-4-8 小単元「3広告:いまむかし」の学習活動
 2-4-9 ノンフィクションにおけるリテラシー教授法


第3章 教材分析としてのCM研究

3-1 ブランド企業CMの仕掛けを読み解く国語科授業の構想をめざして
3-2 コカ・コーラCMというブランド力
3-3 「アイスダンス篇」―台詞のない物語が織りなす〈渇き〉の演出―
 3-3-1 巧みな構成による時間の創造
 3-3-2 音楽によって語られる物語
 3-3-3 商品カットではない商品の登場
 3-3-4 〈渇き〉の共有を生かした教材化の可能性
3-4 「春が来た篇」―歌と笑顔と字幕のコラボレーションがもたらす爽快感の演出
 3-4-1 文字情報が導く語りの視点
 3-4-2 “ココロが踊りだす”キャンペーン(1999年)の枠組み
 3-4-3 5つのエピソードが紡ぎ出す商品ブランド
 3-4-4 “ココロが踊りだす”とコカ・コーラ
3-5 「バーベキュー篇」(1987年)―90年代CMとの比較,歌と笑顔の変化をよむ
 3-5-1 “I feel Coke. ”キャンペーンの枠組み
 3-5-2 「バーベキュー篇」と「春が来た篇」
3-6 国語科教材としてのコカ・コーラCMの可能性
 3-6-1 ブランド戦略の変化にみる社会経済状況の反映としての国語科教材 160
 3-6-2 祝祭表現としてのCM分析とその学習
 3-6-3 商品価値を演出する心理描写を文字言語で読む
 3-6-4 多様な構成要素の関係性の中で文字言語を読む


第4章 表現活動で育むメディア・リテラシーの研究

4-1 段階的メディア・リテラシー教授法の開発
4-2 単元「鉄腕アトムで公共広告」
4-3 2005年度前期A女子大学「メディア教育論」における実践
 4-3-1 「メディア教育論」(2005前)の概要
 4-3-2 象の写真を読む
 4-3-3 花の写真で4コマ物語
 4-3-4 動物番組のディレクター体験
4-4 鉄腕アトムで公共広告(2005前)
 4-4-1 学習活動のねらいと評価
 4-4-2 「鉄腕アトム」というテクスト
 4-4-3 制作までの流れ
 4-4-4 ソフト「アトム1.5」の内容
 4-4-5 完成CMの考察
4-5 2006年度前期A女子大学「メディア教育論」における実践
 4-5-1 「メディア教育論」(2006前)の概要
 4-5-2 ドキュメンタリーとは何か―『情熱最前線』をよむ
 4-5-3 写真物語
 4-5-4 携帯電話の広告・CMを作る
4-6 鉄腕アトムで公共広告(2006前)
 4-6-1 CMの種類
 4-6-2 完成CMの考察
4-7 表現活動で育まれるメディア・リテラシー
おわりに
初出一覧
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